日本では、経済的に困窮するひとに対して、生活費を給付するなどして「健康で文化的な最低限度の生活」を保障し、自立を促す「生活保護」という制度があります。すべての国民が「健康で文化的な最低限度の生活」を営む権利があると記した…
厚生労働省の定義によると、仕事や学校に行かず、かつ家族以外の人との交流をほとんどせず、6か月以上続けて自宅にひきこもっている状態を「ひきこもり」といいます。2022年に内閣府が行った調査によると、ひきこもりの割合は15歳…
世界では、同性カップルが異性カップルと同様に結婚する権利(同性婚)を認める国が増えています。現在は、2024年1月に新たにエストニアが加わり、世界の36の国と地域で同性婚が認められています。 こうした動きは、基本的な人権…
企業には「取締役・会計参与・監査役」などの「役員」と言われる人たちがいます。企業に雇用されて業務にあたる従業員と異なり、役員は株主から企業の経営を任された人たちで、労働者を雇用する側のポジションにあたります。 2023年…
ある国で消費される食料のうち、その国で作られたものががどれくらいあるかを示す指標を「食料自給率」といいます。日本の食料自給率はどのくらいかというと、熱量で換算した「カロリーベース」では38%、金額で換算した「生産額ベース…
一般的に、紛争や迫害などにより住み慣れたふるさとを追われ、他国に逃れた人たちを「難民」といいます。 第二次世界大戦後の1945年に国際連合(国連)が設立され、発足後まもない国連で採択された「世界人権宣言」(1948年)は…
2022年時点の日本の人口1億2,495万人のうち、65歳以上の「高齢者」の割合(高齢化率)は29.0%。日本は3人に1人ちかくが高齢者の「超高齢社会」です。(一般に全人口のうち65歳以上の割合が7%を超えると「高齢化社…
日本人は「水と安全はタダだと思っている」となんて言われるくらい、日本の水道インフラは充実しています。2021年時点で日本の水道普及率はなんと98.2%。総延長約74万km(地球18周分以上)にもおよぶ水道網がはりめぐらさ…
2021年度に成人8,223人を対象に行った調査によると、2.2%の人がギャンブル依存症の疑いがあることがわかりました。 ギャンブル依存症とは、「ギャンブル等(法律の定めるところにより行われる公営競技、ぱちんこ屋に係る遊…
離婚をすると、両親のどちらかが親権者となり子どもを引き取り、監護(監督・保護)・養育する責任を負います。しかし、親権者でない親も扶養義務がなくなるわけではないため、「養育費」を支払わなければなりません。「養育費」とは、子…
1年以上だれも住んでいない住宅のことを「空き家」と言います。2018年時点で国内の空き家は849万戸。住宅総数に占める空き家の割合は13.6%。じつに7〜8軒に1軒が空き家ということです。空き家の数は1988年には394…
国際NGO「国境なき記者団」が、2002年から毎年発表している「報道の自由度ランキング」。これは、世界180カ国の国と地域を対象に、世界各国の報道機関の活動と政府による規制の状況をランキング形式でレポートするものです。“…
犯罪をおかしたら、加害者には懲役や罰金などの「刑罰」が課せられます。しかし、被害者が経済的な補償を求めるためには、民事裁判などで「損害賠償」を求める必要があります。国が法律によって刑罰を科す「刑事事件」と、私人間の利害調…
日本の国と地方はたくさんの借金を抱えています。その総額は、2022年時点で約1,068兆円(普通国債残高)。さらに社会保障基金の債務などを加えた「一般政府債務残高」は1,404兆円(2020年実績)。 この借金に対して、…
2015年8月、「女性活躍推進法」が国会で成立しました。この法律は、仕事で活躍したいと希望するすべての女性が個性や能力を発揮できるよう、企業に対して女性の活躍推進のための取り組みを推進することを義務づけたもの。 そんな法…
会社ではたらく人は、子どもが1歳になるまでの間、育児のために仕事を休むことができます。これを「育児休業(=育休)」といいます。育児介護休業法によって定められた休業制度です。雇用保険に入っている人は、育休中に「育児休業給付…
日本国内の子育て世帯の数は、991.7万世帯。そのうち119.5万世帯が母子世帯、14.9万世帯が父子世帯ですから、現代の子育て世帯の7.4軒に1軒は、ひとり親世帯ということです。 一人親世帯は働き方が限られてしまうため…
2015年に、国連で「パリ協定」が採択され、2016年に発効しました。京都議定書に代わる2020年以降の温室効果ガス排出削減などのための新たな国際枠組みで、気候変動枠組条約に加盟する196カ国全てに義務が課されています。…
まだ食べられる食品がゴミとして捨てられてしまう問題を「食品ロス(フードロス)」と言います。2020年度の日本国内の食品ロスの量は、推計約523万トンでした。 国民1人あたりの食品ロスの量は年間42kg、一日換算で114グ…
現在、陸上で最大の生物であるアフリカゾウは、近年の密猟により100分の1以下の数にまで減少してしまいました。1979年は134万頭だった推定個体数は2016年には42万頭まで減ってしまいまいた。37年間でおよそ31%の減…
病気や経済的理由以外のなんらかの理由で、年間30日以上学校を欠席している状態を不登校といいます。全国の小・中学校を対象にした2022年度の文部科学省の調査では、不登校の子どもが29万9,048人いることがわかりました。(…
2021年10月1日時点の日本の総人口は1億2,550万。そのうち65歳以上の「高齢者」は3,621万人で、総人口に占める高齢者の割合(高齢化率)は28.9%です。 一般的に高齢化率が7%を超えると「高齢化社会」、14%…
国際卵委員会(IEC)の発表によると、2018年に日本人が食べた卵の量は、一人あたり年間337個。世界平均である166個の倍以上で、メキシコ(368個)に次ぐ世界第2位のタマゴ消費大国となっています。 参考:Global…
飼い主に捨てられたりして行き場のなくなった犬や猫。新たな飼い主がみつからない場合、殺処分(さっしょぶん)されてしまうかもしれません。 2019年度、全国の動物愛護センターや保健所が引き取った犬・猫の数は8万5,897匹。…
コンビニやスーパーで買い物をしたときに、当たり前のようにもらうレジ袋。日本国内で1年間に使われるレジ袋の量は、大型サイズ(LLサイズ)のレジ袋で約305億枚と推計されています。 1人当たりに換算すると、年間およそ300枚…
誰にも見つからないように、地中に埋めて使う爆弾を「地雷(じらい)」といいます。地雷は、その上を人が歩いたり、戦車が通ったりすると起爆するように作られています。 その残忍さから「非人道的兵器」と言われることもある地雷。特に…
1995年、保育園を利用する児童の数は159万人でした。その後出生数は減り続けているにもかかわらず、保育園児の数は増え、2019年にはおよそ268万人になりました。利用者が増えた背景にはバブル崩壊後の共働き世帯の増加や、…
ストックホルム国際平和研究所(SIPRI)によると、核兵器を持っている世界9カ国(アメリカ、ロシア、イギリス、フランス、中国、インド、パキスタン、イスラエル、北朝鮮)が保有する核弾頭数は、最大1万3,865発となり、前年…
2018年の日本人の平均寿命は、女性は 87.32歳、男性は 81.25歳で、男女ともに過去最高を更新しました。(厚生労働省 平成30年簡易生命表) 厚労省が把握する50の国と地域の中で、日本人の平均寿命は女性が2位、男…
世界の森林面積は約40億ヘクタール。すべての陸地面積の3分の1近くを占めます。森林は、さまざまな生き物のすみかになっていたり、雨水を蓄えて洪水を防いだり、光合成により温暖化の原因となる二酸化炭素を吸って私たちが生きていく…
みなさんは日本の国政選挙の投票率がどれくらいかご存知ですか?2021年に実施された第49回衆議院議員総選挙は55.93%、2022年に実施された第26回参議院議員通常選挙では52.05%でした。日本では、09年の政権交代…
1945年8月第二次世界大戦の最中に、広島と長崎に種類の違う2発の原子爆弾が落とされました。 8月6日に広島に落とされたのは、ウラン原爆。8月9日に長崎に落とされたものはプルトニウム原爆です。 核兵器が実戦で使用されたの…
毎日の生活に支障をきたすほど、心がひどく落ち込み、憂鬱な気分が晴れない状態が続く病気を「うつ病」とよびます。 WHO(世界保健機関)によると世界のうつ病患者数は3億人を超えていて、年間80万人のうつ病患者が自殺しているの…
日本ではほとんどすべての家庭にトイレがあり、だれもが気軽におしっこやうんちをして流すことができます。さらに最近のトイレはただ流すだけではなく、おしりも洗ってくれます。日本国内の温水洗浄便座の普及率は80%にもなりました。…
今や、私たちの生活に欠かせないプラスチック。お菓子の包装や飲料のペットボトル、文房具や洋服、家電や自動車など、暮らしの中のあらゆる製品にプラスチックが使われています。 そんなプラスチックの多くは、リサイクルされずに使い捨…
日本には、障害者の安定的な雇用を守るために「障害者雇用促進法」という法律があります。1960年に制定された、60年もの歴史を持つ法律です。 「障害者雇用促進法」のなかには、企業の事業主や国・地方自治体といった行政機関を対…
日本では、大学の学部入学者のうち、25歳以上の人の割合が2.5%(2018年)しかありません。OECD(経済協力開発機構)加盟国の平均は16%ですから、日本人の社会人入学の割合は先進国の平均の6分の1ほど。 諸外国では一…
2018年、日本国内の自殺死亡者数は2万840人でした。 2003年の3万4,427人をピークに、近年は減少傾向が続いています。 人口10万人当たりの自殺者数を示す「自殺死亡率」は16.8人となり、統計を取り始めた197…
帰る家がなく、インターネットカフェなど「オールナイト」営業のお店で夜を明かす人たちがいます。 「ネットカフェ難民」などと呼ばれることもある彼らは、路上生活者のように誰の目にもわかりやすいホームレスとは異なり、社会の中で見…
日本では赤ちゃんが生まれたら役所へ出生届を提出し「戸籍」が作られます。しかし、なんらかの事情でこの出生届が提出されず、戸籍がないまま生きる「無戸籍」の人たちもいます。戸籍がないと、学校に通えない、健康保険証がなく病院にか…
出産を希望する地域に子どもを産める病院がなかったり、予約がいっぱいで受け付けてもらえない「出産難民」の妊婦さんが増えています。 病院で受け入れてもらえなかった場合、自宅や車の中で出産せざるを得なかったり、最悪の場合赤ちゃ…
2018年10月に行われた調査によると、日本国内でLGBTに代表されるセクシャルマイノリティ(性的少数者)に該当する人の割合は8.9%でした。およそ11人に1人の割合です。 ※調査は全国の20~59歳の個人60,000人…