日本の自殺死亡者数は年間2万840人
2018年、日本国内の自殺死亡者数は2万840人でした。
2003年の3万4,427人をピークに、近年は減少傾向が続いています。
人口10万人当たりの自殺者数を示す「自殺死亡率」は16.8人となり、統計を取り始めた1978年以降で最少となりました。
近年、自殺者の減少傾向が続いている背景には、2006年から施行された「自殺対策基本法」などの影響があります。
しかし、それでも国際的にはまだまだ自殺率が高い水準にあり、日本は世界ワースト7位の自殺大国といわれています。
先進主要国の中では、もちろん最悪レベルです。
日本の自殺者数の内訳を見てみると、全体の7割が男性です。男性は女性の2.4倍自殺しやすいというデータが出ています。
また、50代と70代以上の高齢者の自殺死亡率は20%を超える高い水準であることが特徴です。
そして、さらに問題なのは、若者の自殺が多いこと。
日本の若者(15〜39歳)の死因トップは、男女ともに自殺です。
過去の数字は?
この問題に取り組んでいる団体
相談窓口から、自殺対策研究などをしている自殺総合対策推進センターなど、幅広い活動を行っている。
自殺のない社会に向け、市区町村の自治体の有志で構成。情報交換や地域間連携を目指す。
生き心地のよい社会を目指し、問題提起、対策、遺族支援などを行っている。
特に若者の自殺問題に対し、ゲートキーパー養成や、教師・学生に向けた講義を行っている。
自殺の原因となりうるうつ病とそれに関連する病気について情報提供や予防法、診断方法などを紹介している。