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2021.03.04.Thu / update:2021.11.11

全分娩数に占める無痛分娩の割合

全分娩数に占める無痛分娩の割合

無痛分娩とは、麻酔薬によって陣痛を和らげ出産する方法のことです。産後の回復が早いことなどから、近年この無痛分娩を選ぶ人が増えています。
日本産婦人科医会の調査によると、2016年度の全分娩数に占める無痛分娩の割合は6.1%でした。2008年度の2.6%から38年間で3.5%増加しました。しかし、健康保険の対象外で高額な費用がかかることもあり、海外に比べると日本の無痛分娩数はまだまだ少ないのが現状です。
アメリカでは73.1%(2015年)、フランスでは82.2%(2016年)が無痛分娩で出産していて、日本に比べて無痛分娩が広く認知されています。

日本で無痛分娩が普及しない要因のひとつに、医療事故のリスクへの不安があると言われています。
2010年から2016年までの間に、日本産婦人科医会に会員から報告された妊産婦死亡数271例のうち、無痛分娩を行っていた事例は5.2%にあたる14例。そのうち13例は無痛分娩を行なっていなくても起こりうるものとされ、無痛分娩中の麻酔が原因であったものは1例だけでした。(厚生労働省の第61回社会保障審議会医療部会の分析による)

厚生労働省では無痛分娩について「担当医と相談し、各施設の体制をよく理解した上で、分娩の方法を選びましょう」と呼びかけを行なっています。

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本名・日下部智海(TOMOMI KUSAKABE)
福岡のスラム街出身。今春、大学を卒業した23歳。ヒモ。通称「ヒモっち」。
ヨルダンでシリア難民に助けられた経験から、難民問題やイスラームの記事を書くはずが、各国でヒモとして生活。ヒモ的視点からイスラーム情報をお届け。
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近安 夏海
イラストレーター。イギリスの小さな港町の美大卒。特に興味がある分野はフェミニズム、環境問題とエシカルな消費、格差社会など。映画も好きです。
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船川 諒
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