2020.10.01.Thu / update:2021.11.11
ラジオ報道番組メインパーソナリティの女性比率
政治やニュースを語るのは「男の仕事」という考え方がかつて色濃くあり、テレビやラジオにおいて男性がメインで政治を語る番組が多くありました。しかし時代が変わるにつれ、テレビでは女性がMCを務めるニュース・情報番組も増えています。
筆者がテレビの民放キー局(テレビ朝日、TBS、日本テレビ、フジテレビ、テレビ東京)で放送されている「ニュース・情報番組」44番組のMCの人数を調べたところ、男性45人・女性44人とほぼ半数でした。(2020年3月現在)
一方、ラジオはどうでしょう。大手AMラジオ局であるTBSラジオ・文化放送・ニッポン放送の3局の現状を見てみましょう。
現在この3局で放送中の番組のうち、「ニュース・情報番組」とジャンル分けされるのは17番組。総勢18人のメインパーソナリティー(文化放送の『なな→きゅう』が「月〜木」上田まりえ、「金」鈴木あきえと2人存在する)の内訳は男性16人、女性2人で女性比率はわずか11.1%でした。
ちなみに、メインパーソナリティーを補佐する立場にあたるアシスタントやパートナー、サブキャスターでは、34人中25人が女性で、女性比率は73.5%。(2020年3月現在)
テレビでは政治やニュースを語るのは男の仕事という考え方が薄れた一方で、ラジオ番組では未だにその考え方が色濃く残っているようです。