2020.09.18.Fri / update:2023.02.16
平均給与は男性545万円、女性293万円
国税庁の調査によると、<1年を通じて勤務した人>の平均給与は男性545万円、女性293万円。男女の間には252万円の差があります。(2018年)
女性の平均給与が低い理由の1つ、非正規雇用者に占める女性の割合(68.1%)が高いというのが考えられますが、それだけではありません。
正規職員の平均給与を男女別に見てみると、男性が560万円であるのに対し女性は386万円。同じ正規職員でも男女間で173万円の差があります。(2018年)
この男女格差の背景には、管理職に占める女性の割合が低かったり、出産時に一時退職してキャリアが中断されてしまうなどの理由があります。
別の調査結果で年齢別の平均賃金を見てみると、その移り変わりの様子は男性と女性では大きく異なります。
男性は20歳〜24歳に213万円だった平均賃金が、年齢が上がるにつれ上昇しピークとなる50~54歳では423万円となり、30年間でおよそ2倍になります。
一方女性は、20歳〜24歳で208万円。ピークの50~54歳でも275万円(2019年)と30年を経てもほとんど上昇しません。(厚生労働省の2019年度の調査による)
このような男女間の賃金格差を是正するためには、管理職における女性比率をあげたり、出産しても働き続けられる環境を整え、社会全体で「家事・育児は女性の仕事」という固定観念を捨てなければいけません。