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  • K-POP大好きなイラストレーターが、日韓関係サイアクな時期に韓国に旅行に行ってきた話
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2019.11.05.Tue

K-POP大好きなイラストレーターが、日韓関係サイアクな時期に韓国に旅行に行ってきた話

日韓関係が最悪な中言ってきた韓国旅行

こんにちは。ひもっちです。
今回は日韓関係の悪化が叫ばれる昨今、仲良しの友人たちと4人で韓国に旅行したイラストレーターkameさんに、8月23日から27日にかけて韓国を訪れた際の出来事をお聞きしました。

プロフィール

  • kame
  • kame
    1988年大分県生まれ。東京都在住のイラストレーター。大分県立芸術緑丘高等学校美術科卒業後、女子美術大学に進学、中退。現在は5年勤めた製版会社を退職し、フリーのイラストレーターとして活動中。映画、韓国のカルチャーが好き。人物、動物イラスト、似顔絵が得意。noteで漫画を執筆中。

インタビューは
ここから!

なぜ韓国旅行に?

ひもっち

よろしくお願いします。まずは韓国へ旅行した理由についてお聞きしたいです。

kame

私はK-POPがとても好きで、これまでに3度韓国を旅行しました。
今までは、旅行といっても有名な観光地に行くのではなく、K-POP関連の展示やイベントに行っていました。
そろそろK-POP以外の韓国をもっと知りたいと思い、今回の訪問では有名観光地を回ることにしました。

ひもっち

K-POP関連の展示やイベントってどのようなものなのですか?

kame

これはちょっとK-POPの独特な文化になるんですが、韓国では自分の好きなアイドルが誕生日になるとファンが駅などに「○○(アイドル名)お誕生日おめでとう!」という広告を出すんです。

K-popスターのお誕生日おめでとう広告
ひもっち

え?駅に広告って…ファンの熱量すごいですね(笑)

kame

あとは、カフェでテークアウトのホット商品を頼むと「カップスリーブ」と呼ばれる段ボールカバーが付いてくるじゃないですか?ファンが、好きなアイドルの写真で作った「カップスリーブ」を出してくれるカフェがあるので、それを見に行っていました。

k-popアイドルをあしらったカップスリーブ
ひもっち

それをする際のお金って誰が出すんですか?

kame

ファンのみんながお金を出し合います。
アイドルの誕生日に特別なカップスリーブを出しているカフェはそのアイドルと特に由縁があるわけではないのですが、スリーブの配布に協力していただいているようです
だから、自分の好きなアイドルの誕生日の時期に行って、駅やカフェを巡ってファンの出した広告を見て回ります。

ひもっち

日韓関係の悪化した8月23日から27日にかけて、韓国に行かれたのには何か理由があるのですか?

kame

特に理由はないです。
そもそも航空券を取ったのが6月頃で、その時はまだそこまで日韓関係は悪化していませんでした。
でも出発の日が近づくにつれテレビやネットで「日韓の関係悪化」というニュースや韓国批判を目にする機会が増えて、「今、韓国に行ったら危険なのかな?」と少し不安な気持ちにもなりましたが、友達と一緒なので大丈夫だろう…と。

ひもっち

では、出発前は特に日韓関係の影響はなかったのですね。

kame

いや、かなり影響は受けました。
私が韓国へ行くと知った叔母から「こんな時期に行って大丈夫なの?止めたほうがいい」と言われたり、熊本に住んでいる子と韓国で待ち合わせていたのですが、日韓関係が悪化したせいで飛行機が欠航してしまい、来ることができませんでした。

ひもっち

「熊本-ソウル線が全面運休へ 日韓関係悪化が要因(熊本日日新聞 2019年8月9日)」←このニュースのことですね。ダイレクトに日韓関係の影響を受けていたとは。

報道と違った韓国の空気

ひもっち

日韓関係悪化のニュースをメディアが盛んに流していましたが、実際に韓国に行って、日本人だからと言う理由で嫌なことをされたりしましたか?

kame

いえ、一度もありませんでした。
私が習いたての韓国語で看板の文字を読みながら歩いていたら、通りすがりのおじちゃんが読み方を教えてくれました。
あと、古着屋さんで買い物をしていた時に、なぜか日本の水道局のキャラクターが印刷されたバックがあって、それを不思議そうに見ていると、店員の人が「僕、日本が大好きで、日本のリサイクルショップで買ってきた物なんだよ」とニコニコしながら日本語で教えてくれました。
みなさんすごく親切で、「今こういう状況なのに韓国に来てくれてありがとう」といった空気を感じました。

ひもっち

もっとピリピリした空気かと思っていたけど、そうじゃなかったのですね。何か印象に残った出来事とかってありますか?

kame

1番印象に残ったのは、「ノガリ横丁」と言う場所の居酒屋で飲んでいた際に、お店にいた韓国人のお客さんと仲良くなったことです。

ひもっち

どういう成り行きで仲良くなったんですか?

kame

私たちがお店でお酒を飲んでいたら、奥に座っていたグループの1人が誕生日だったらしくサプライズでそのグループの1人がケーキを持ってきました。
そして、誕生日ソングを歌いだしたので私たちも一緒に歌いました。

ひもっち

kameさん達もノリがいいですね(笑)

kame

お酒に酔っていたので(笑)
でもその後に、その子たちが誕生日ケーキをおすそ分けしてくれました。
そして私たちもケーキのお返しの意味を込めて、私の友達の1人が絵を書いてプレゼントして、みんなで写真を撮りました。

みんなで写真をとりました
ひもっち

誕生日ソングをきっかけに。すごく素敵な交流ですね。

kame

でも、それだけじゃないんです。さっきの人たちとはまた別の20代くらいの男女2人組の韓国人に話しかけられて、仲良くなって結局その2人組と2軒目に行くことになりました。

ひもっち

その2人組の韓国人とは、どのような方法でコミュニケーションしたのですか?

kame

友達の1人が韓国語を話すことができたので、彼女に通訳してもらいました。
酔っ払っていたので、何を話したか覚えていない部分もあるのですが、お互いの仕事や住んでいる街のことなどを話しました。
あと、2人がとてもお似合いだったので、「付き合いなよ〜」とお節介を焼いてしまいました。でも本当に楽しいひと時でした。

韓国人の2人組と一緒にお酒を飲みました
ひもっち

kameさんの話している姿を見ているだけで、その時の楽しさが伝わってきます。

kame

ホテルに帰る際にも、深夜だと長距離の場合タクシーに乗せてくれないこともあるそうなんですが、私たちのためにタクシーを探してくれて、値段交渉もしてくれました。
そして、私たちがぼったくられないように僕が確認するから、タクシーを降りる前に電話してくれと言ってもらい彼らと別れました。

ひもっち

最後の最後までとても親切ですね。

kame

タクシーに乗って友達と「良い人たちだったね」と話していると、別れ際にその2人組から「今、日本と韓国の関係が悪いけど。でもそれは政府同士の話だから、国民同士は仲良くしようね!」と言われたと韓国語を話せる友達が教えてくれました。
それを聞いて私はとても感動したと同時に、私も彼の言葉のように行動しようと思いました。

ひもっち

そうですよね。国同士の仲が悪い時こそ、一人一人の個人の繋がりを大切にしなければ、取り返しのつかないことになりますからね。

日本で感じた違和感

kame

たくさんの良い出会いのおかげで、とても幸せな気持ちで日本に帰ってきたのですが、韓国旅行が原因ですごく嫌な思いをしました。

ひもっち

え、どういうことですか?

kame

韓国で撮った猫の写真と一緒に韓国旅行についてツイートしたところ、フォローもされてない・してない、全然知らないアカウントから突然、犬が檻の中に入れられている写真と一緒に「猫じゃないだろう犬だろう」とコメントがありました。

ひもっち

どういう意味なんですか?

kame

韓国には犬食の文化があって、それを揶揄したのだと思います。とても怖かったし、すごく気持ちが悪かったです。
ツイート内で「韓国の食べ物大好き。カルチャー大好き。韓国の人大好き」と書いていたのが、その人にとっては気に食わなかったのかもしれません。

ひもっち

おそらく『韓国』や『韓国旅行』などと検索して、片っ端からそう言った嫌がらせをしているんでしょうね。
他人の思い出にケチつけて、嫌な思いさせるなんて最低な人ですね。

kame

そうなんですよ、そんなことして何の意味があるのかわからないです。あと、『反韓』や『嫌韓』を煽るメディアの報道も許せないです。
私たちの旅行中に、韓国人男性が日本人女性に暴言を吐き、髪をつかむなどの暴行した事件が韓国でおきて、そのニュースを見た母から「こんなことが起こっているけど、大丈夫なの?」と連絡が来ました。
私もそのニュースを様々な媒体で見たのですが、とてもいやらしく感じました。

ひもっち

どのような部分がいやらしいと感じたのですか?

kame

犯人が韓国人というのを強調し、日韓関係が悪化してることを絡めて報道している部分です。
あの事件自体は、決して許されるものではないと思います。でもその一方で、日本人でも女性に暴行する人はいますし、韓国人にもいます。人種とは関係なく世界中にいると思います。
それにもかかわらず、加害者と被害者の国籍に重きを置いて、日本人をターゲットにしたヘイトクライム(人種や宗教、肌の色などを理由に、憎悪あるいは偏見を動機とする犯罪)が発生したかのような報道はおかしいと思いました。

ひもっち

確かにあの時期はここぞとばかりに連日、あのニュースをテレビでやっていましたね。僕も最初はヘイトクライムだと勘違いしました。

kame

テレビで「路上で日本人の女性観光客を、訪れた国の男が襲うなんてのはね、これはもう世界で韓国しかありませんよ」※1という発言を耳にしたり、週刊ポストの「韓国なんて要らない」特集※2も増悪を煽るもので、怒りと同時にとても悲しい気持ちになりました。

※1:8月27日「ゴゴスマ~GOGO!Smile!」(TBS系)に出演した武田邦彦・中部大学教授が、暴行事件について「路上で日本人の女性観光客を、訪れた国の男が襲うなんてのはね、これはもう世界で韓国しかありませんよ」や「日本男子も韓国女性が入ってきたら暴行しにゃいかないからね」と発言し物議を醸した。
※2:9月2日発売の小学館『週刊ポスト』(9月13日号)で「韓国なんて要らない」特集を行い、「『嫌韓』ではなく『断韓』だ 厄介な隣人にサヨウナラ」「『10人に1人は治療が必要』―怒りを抑制できない『韓国人という病理』―」という文字が表紙に掲載され、ヘイトスピーチだと批判を受けた。
ひもっち

今の日本社会に漂う嫌韓の空気を、kameさんはどのように考えますか?

kame

韓国のことを嫌いは嫌いで、仕方ないと思います。それは個人の価値観だから。
でもそれを煽り、国民全員が韓国のことを嫌っているかのような空気感を作り出すメディアの報道に、もっとも問題があると思います。

ひもっち

メディアの影響力は未だに大きいですからね。

kame

もちろんメディアだけでなく、私たちもより冷静になる必要があると思います。
「韓国の政治に不信感を持っているから、韓国が嫌い」というのは、少し漠然としていて短絡的だと思います。
それよりももっと個人個人を見て評価してほしいです。

ひもっち

それこそ韓国で出会った2人組の人が言っていた「日本と韓国の関係が悪いけど。でもそれは政府同士の話だから、国民同士は仲良くしようね!」という言葉の通りですよね。
本日はインタビューに答えていただきありがとうございました。

取材を終えた感想

あとがき

以前、記事にイラストを書いてもらったことのあるイラストレーターのkameさんから、「今の日韓関係についてどうしても言いたことがあるけど、文章書くのが苦手だから代わりに書いて欲しい」と言われました。
せっかくなのでkameさんの思いの丈を語ってもらい、それを私が記事にしたのが今回の記事です。

kameさんが韓国で体験した出会いのエピソードの数々に、心がほっこりしました。
2人組の人が言っていたように、難しい時期だからこそ両国の国民同士の友好関係は決して失くしてはなりません。
またそのような考え方を韓国の人が持っている以上、私たち日本人も同じ考えを持つことで、民間レベルでの友好関係はなくならないと思います。

一方で、数字が取れるからだとか、ある一定の層に受けるからという理由で極端に反韓・嫌韓を煽るメディアの報道に対しては、同じメディアの人間として厳しい批判の目を向けなければならないことも痛感しました。
そして今後は、日本から一方的に憶測を語るのではなく、実際に現地に行った方の声を広く届ける必要があると思いました。

ライター:ひもっち
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ひもっち
本名・日下部智海(TOMOMI KUSAKABE)
福岡のスラム街出身。大学4年生。ヒモ。通称「ヒモっち」。
ヨルダンでシリア難民に助けられた経験から、難民問題やイスラームの記事を書くはずが、各国でヒモとして生活。ヒモ的視点からイスラーム情報をお届け。
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