1人あたり年間300枚のレジ袋を使っている
コンビニやスーパーで買い物をしたときに、当たり前のようにもらうレジ袋。日本国内で1年間に使われるレジ袋の量は、大型サイズ(LLサイズ)のレジ袋で約305億枚と推計されています。 1人当たりに換算すると、年間およそ300枚。重さにすると3kgにもなります。
305億枚のレジ袋が作られ、処理されるまでに、原油換算で42万キロリットルものエネルギーがかかります。レジ袋1枚あたり13.8ミリリットルの原油(精製される前の石油)が使われているのです。
(参考:なっトク、知ットク 3R/経済産業省 )
レジ袋はプラスチック製品の仲間ですので、石油から作られます。また、自然状態では分解しないため、きちんとゴミ処理をしなければ「マイクロプラスチック」というやっかいなゴミになってしまう危険もあります。
リサイクルをしようにも、プラスチックは再生を繰り返すと品質が劣化する性質があったり、処理のための手間やコストがかかるため簡単ではありません。
ですので、まずはレジ袋などのプラスチック製品を使わないことが推奨されています。
近年、国際的にレジ袋削減の動きが進んでいます。環境省によると2018年3月時点で、韓国・ベトナムをはじめとした25ヶ国でレジ袋の有料化・課税が行われ、中国やインドではレジ袋の製造・販売・使用等が禁止されています。
また、日本においても「コンビニエンスストアやスーパーなどのレジ袋の有料化に関する有識者による審議会」の会合が開かれ、2020年の4月1日からのレジ袋有料化を目指すとされました。
この問題に取り組んでいる団体
四国で一番小さな町、徳島県上勝町で活動を始めた団体。上勝町は2003年に日本で初めて「ゼロ・ウェイスト宣言」をした町で、2020年までに町のゴミをゼロにすることを目指している。 ゼロ・ウェイストアカデミーは、町内での3R(Reduce, Reuse, Recycle)活動を推進するだけでなく、ゴミ問題に取り組む仲間を世界中に作るため環境に配慮できる人材育成、ゼロ・ウェイストな商品開発、活動推進のための調査・研究などの幅広い活動をしている。
政党や宗教、企業などから独立したNGO(非政府組織)。1992年にブラジル・リオデジャネイロで地球サミットが開かれた年に京都で誕生した。地球規模の環境問題を視野に入れ、地域で実践活動を行いながら戦略的な行動提案をする環境NGOとして活動している。