2017.12.19.Tue / update:2023.12.06
日本人の2.2%がギャンブル依存症?!

2021年度に成人8,223人を対象に行った調査によると、2.2%の人がギャンブル依存症の疑いがあることがわかりました。
ギャンブル依存症とは、「ギャンブル等(法律の定めるところにより行われる公営競技、ぱちんこ屋に係る遊技その他の射幸行為をいう。)にのめり込むことにより日常生活又は社会生活に支障が生じている状態」とギャンブル等依存症対策基本法の中で定義されています。
ギャンブル依存症は、ギャンブル依存に留まらず、それに関連した多重債務や貧困、虐待、自殺、犯罪など様々な社会問題と密接に関わります。
中でも「パチンコ・パチスロ」に依存する人。依存症の疑いがある人の7割以上の人が、最もお金を使ったのは「パチンコ・パチスロ」だと答えています。
海外に目を向けると、生涯のうちにギャンブル依存症にかかる割合は、オランダが1.9%(2006年)、フランスが1.2%(2011年)、スイスが1.1%(2008年)。他国と比べても日本のギャンブル依存症の割合は高いと言えそうです。
ギャンブル依存症は、1970年代後半に世界保健機構(WHO)において、「病的賭博」という名称で正式に病気として認められました。ギャンブルをやめられない自らの意志の弱さを責めるのではなく、早期に専門家の下で治療に取り掛かることが、何より大切です。