大学入学者のうち25歳以上の割合、わずか2.4%

日本では、大学の学部入学者のうち、25歳以上の人の割合が2.4%(2017年)しかありません。
OECD(経済協力開発機構)加盟国の平均は16.6%ですから、日本人の社会人入学の割合は先進国の平均の7分の1ほど。
諸外国では一度社会に出たあと、再び大学で学ぶ「学び直し」の文化がありますが、日本ではその文化が定着していないと言えるでしょうか。
また大学進学率自体も51%と、OECDの平均62%に比べて低い状況です。
しかし、日本の成人3,000人を対象におこなった意識調査を見ると少し事情が違うようです。
調査では、社会人になってから「学校(大学、大学院、短大、専門学校など)で学んだことがある」と答えた人はおよそ19%。「今後学びたいと思っている」と答えた人は30%。合わせて49%の人が、社会人を経験した後も「学び」への意欲を持っているという結果が出ました。
社会人経験後の学部入学のハードルは高くとも、何らかの形で学びたいと考えている人は多いようです。
昨今、社会に出てからも学び続ける「リカレント教育」という言葉がよく使われるようになりました。
変化の早い時代になり、自分の職業に活かせる先端の知識を学んだり、長寿命化などにより、人生をより豊かにするために生涯学び続けたいと考える人びとは増えています。
少子高齢化が本格化する時代に、大学などの各教育機関も若年者のみならず、より幅広い世代の人に向けたプログラムを提供するようになってきました。2015年時点で、全国の大学のおよそ3割弱で社会人向けのプログラムを提供しているという調査結果もあります。
いつでも学びたいと思うときに高等教育が受けられる、そんな社会の実現は、今後より進んでいくと考えられます。
過去の数字は?

この問題に取り組んでいる団体
人生100年時代と言われる今、社会人の学び直し「リカレント教育」が国を挙げて推奨されています。
不登校・中退・ひきこもり等からの学び直し個別指導塾。学び直しで大学受験をする社会人も多く在籍しています。