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2018.05.03.Thu / update:2023.12.04

60代の投票率は71%、20代は36%

投票箱の周りで盛り上がってる高齢者を尻目に、忙しそうに移動している若者たち

みなさんは日本の国政選挙の投票率がどれくらいかご存知ですか?
2021年に実施された第49回衆議院議員総選挙は55.93%、2022年に実施された第26回参議院議員通常選挙では52.05%でした。
日本では、09年の政権交代が起きた衆院選で69.3%をマークして以来、60%を超えたことはありません。

では、年齢別に投票率を見てみるとどうでしょう?
21年の衆議院選挙の投票率を年代別にみると、60代が約71.43%であるのに比べ、20代が約36.50%と60代の半分ほど。どの選挙でも年代の上の人が投票率が高く、若者ほど投票率が低い傾向にあります。

高齢者に比べて若者が投票しない理由はなんでしょう?
まだ社会や政治に興味がないとか、仕事や学業で忙しい、という事情もあるでしょう。しかし、一つ大きな理由として挙げられるのは、若い候補者がいないことです。
21年の衆院選では1051人が立候補しましたが、そのうち20代・30代はわずか9.4%と、若者世代は1割に満たないのです。
若い候補者が少ない理由は、選挙に出るために必要なお金や人手やノウハウがないということもありますが、被選挙権が衆議院議員は25歳、参議院議員は30歳でないと与えられないという制度上のハードルもあります。

選挙権年齢が18歳に引き下げられたのは2016年。2022年からは成人年齢も18歳に引き下げられました。しかし、被選挙権は変わっていません。新成人は選挙権を得ても被選挙権は与えられない期間が少なくとも7年間は続きます。
投票に行ったところで自分たちの世代を代表する候補者はいないし、自分が出馬することも制限されている…若者の投票率が低いのは当然と言えば当然のことなのかもしれません。

過去の数字は?

投票箱の周りで盛り上がってる高齢者を尻目に、忙しそうに移動している若者たち
令和元年(2019)の7月に行われた第25回参議院議員通常選挙の投票率は、48.8%でした。全国規模の選挙としては、24年ぶりに50%を下回ったことになります。 年代別にみると、60代が約64%であるのに比べ、20代は約31%と半分以下しかありませんでした。 今回の選挙は大雨などの天候の影響もあったといわれていますが、事前の予測よりも投票率が大きく下回ったことが話題となっていました。
2017年10月に行われた衆議院議員選挙の投票率は、53.68%でした。 衆院選の選挙としては、戦後2番目に低い水準です。 年代別に見ると、60代の約72%に対して、20代は34%と半分以下でした。

この問題に取り組んでいる団体

議員インターンシップや大使館インターンシップ、政策コンテストや情報発信などを通し、若者の政治参加を促す活動をしている。

政治に関する学生団体ivoteを立ち上げたメンバーが中心に設立したNPO法人。20代の投票率向上を目指し主権者教育や議員と若者が交流するイベント開催など、幅広く活動している。

「テクノロジーで国家システムを再構築する」ということをミッションに、政治×テクノロジーを駆使して、政治家と市民が議論するプラットフォームを展開している。

2019年7月の参院選において、投票に行く社員のために、投票日は全店閉鎖にするというアクションを起こした。

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"多様性"や人々を分ける"境界"が関心事のキーワード。
学生時代、中東地域やインドを中心に旅をしていた。
旅人マインドをもって気ままに生きてる。
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Bolly
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チャリツモではチャーリーくんをはじめとしたイラストを担当。
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船川 諒
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