Loading...
2017.12.19.Tue / update:2023.11.22

高齢者1人を、2.1人の現役世代が支えている

現役世代2.1人で高齢者1人を支える社会

2021年10月1日時点の日本の総人口は1億2,550万。そのうち65歳以上の「高齢者」は3,621万人で、総人口に占める高齢者の割合(高齢化率)は28.9%です。
一般的に高齢化率が7%を超えると「高齢化社会」、14%を超えると「高齢社会」、21%を超えると「超高齢社会」と呼びます。まごうことなき超高齢社会の日本の高齢化率は世界一。2位のイタリア(23.3%)、3位のポルトガル(21.9%)などを大きく引き離し、独走状態です。(2018年時点)

日本は戦後、一貫して高齢化が進んでいますが、特に注目するべきはそのスピードです。
高齢化率が7%を超えてからその倍の14%に達するまでの所要年数は、フランス126年、スウェーデン85年、ドイツ40年、イギリスは46年であるのに対して、日本は7%に達した1970年からたった24年後の1994年に14%に達しました。さらにその25年後の2019年の数字が、14%の倍の28.3%ですから、ものすごいスピードで高齢化が進んでいることがわかります。
一方、アジア諸国と比較すると、韓国が18年、シンガポールが17年と、日本よりもさらにハイスピードで高齢化が進んでいる国もあり、今後、世界の高齢化はより急速に進むことが指摘されています。

高齢化のスピードが加速していく理由は、高齢者人口が増えたことだけではありません。「少子化」といって、子どもが生まれる数(出生数)が少なくなる現象が大きな要因です。1949年には270万人ちかくあった日本の出生数は、2020年には約84万人にまで減ってしまいました。
高齢者人口の増加と、少子化とのダブルの影響で高齢化はどんどん進んで行くのです。これを合わせて「少子高齢化」といいます。

少子高齢化が進むと、その社会を支える人々の負担も大きくなっています。
社会で主な働き手として想定されているのは15歳〜64歳までの「生産年齢」と言われる世代の人々です。この生産年齢人口がの割合が少なくなればなるほど、ひとりあたりの負担は大きくなります。

1950年んぼ日本では、生産年齢の働き手12人で高齢者1人を支えていました。それが2020年には2.1人で1人の高齢者を支える状況になっています。さらにこのままだと、2065年には生産年齢人口1.3人で1人の高齢者を支える社会になると推定されています。
現役世代1人で高齢者1人を支える「肩車社会」は、すぐそこまで来ています。

過去の数字は?

高齢者1人を現役世代2.2人が支えている
2019年5月1日時点の日本の総人口は1億2,618万1千人。そのうち65歳以上の「高齢者」は3,577万5千人で、総人口に占める高齢者の割合(高齢化率)は28.3%です。 2016年には2.2人で1人の高齢者を支える状況になっています。
同じカテゴリーの記事
himo
本名・日下部智海(TOMOMI KUSAKABE)
福岡のスラム街出身。今春、大学を卒業した23歳。ヒモ。通称「ヒモっち」。
ヨルダンでシリア難民に助けられた経験から、難民問題やイスラームの記事を書くはずが、各国でヒモとして生活。ヒモ的視点からイスラーム情報をお届け。
アバター画像
Bolly
普段はイラストレーターをしています。
チャリツモではチャーリーくんをはじめとしたイラストを担当。
猫と遊んでいる時が至福の時間。 http://nishiborimihoco.net/ お仕事のご相談
アバター画像
船川 諒
WEBデザインと、記事の執筆&編集を担当しています。
猫が好き。 お仕事のご相談