殺処分された犬と猫、一年間で3万2,743匹
飼い主に捨てられたりして行き場のなくなった犬や猫。
新たな飼い主がみつからない場合、殺処分(さっしょぶん)されてしまうかもしれません。
2019年度、全国の動物愛護センターや保健所が引き取った犬・猫の数は8万5,897匹。
そのうち、元の飼い主に返還されたのが1万1,119匹。新たな飼い主(里親)に譲渡された犬猫は4万1,948匹。
のこりの犬猫、あわせて3万2,743匹は殺処分されました。
10年前の2007年の殺処分数がおよそ30万匹だったことを考えると、様々な人々の努力によって殺処分される犬猫は大幅に減ってきたのです。
それでも、まだ3万匹以上もの犬・猫が殺処分されている現実があるのはなぜでしょう?
たくさんの命が消されている一方で、多くの命が商売のために生み出されています。
2016年にペットショップなどで販売された犬・猫は少なくとも約82万9,000匹だといいます。
高齢者に不釣り合いな幼犬・幼猫を売ってしまったり、狭い家だと知りながら狩猟犬を売ってしまうペットショップもあります。
そうしたペットとのミスマッチは、高確率で保健所への引き取り、そして殺処分につながるのです。
犬や猫はペットショップでなくても、出会うことができます。
ペットを飼いたいと思ったら、まずは近くの保護犬・保護猫のシェルターに足を運んでみましょう。
過去の数字は?
この問題に取り組んでいる団体
特定非営利活動法人ピースウィンズ・ジャパンによる動物保護活動。かつて殺処分数が全国1位だった広島で活動を開始し、今では設処分数ゼロとなった。
女優・杉本 彩さんが立ち上げた動物福祉を目指し啓発活動を続ける。動物問題を発信するのみならず、ロビイングや政策提言なども積極的に行っている。
ペットの殺処分だけでなく、動物実験など、幅広く動物の権利擁護に関わる活動している。
事情によりペットを飼えなくなった飼い主や保護活動家と犬猫を飼いたい人のマッチングプラットフォーム。株式会社 Easy Communicationsが運営している