2020.05.06.Wed / update:2020.09.10
共働き夫婦が家事・育児にかける時間

1980年に1,114万世帯いた専業主婦世帯は、2017年には半分近い641万世帯にまで減少しました。
一方で、共働き世帯は614万世帯から倍近い1,188万世帯まで増加しています。
この40年間で、専業主婦世帯と共働き世帯の数が逆転したのです。
女性の社会進出が進み共働き世帯が多数を占める中、家庭内における家事・育児の分担はどうなったのでしょうか?
総務省統計局の社会生活基本調査(2016年)によると、共働き世帯における夫婦の家事・育児にかける時間は、
・妻=1日あたり4時間54分
・夫=1日あたり46分
でした。
1996年時点の夫の家事・育児時間は20分でしたから、20年間で倍増(26分増)しています。
とはいえ、未だに夫婦間に約6倍もの差があるのです。
幼い子どもがいる家庭では、家事負担の不均衡はさらに深刻です。
6歳未満の子どもがいる夫婦の家事関連時間※は、
・妻=1日あたり7時間34分
・夫=1日あたり1時間23分
でした。
96年時点の夫の家事関連時間は38分でしたので、こちらも大きく増加してはいるものの、依然6時間以上の差があるのです。
一方で労働時間に関しては夫側に負担が集中していることがわかります。
共働き世帯夫婦の労働時間は、
・妻=4時間44分
・夫=8時間31分
です。(2016年)
96年時点では、妻4時間55分、夫8時間14分だったので、労働時間の夫婦間格差は縮まっていないどころか広がっていることがわかります。
労働負担と家事負担。その両方を夫婦が均等に負担する時代は訪れるのでしょうか。