2020.05.06.Wed / update:2020.09.10
出産を機に退職する女性の割合

第一子出産後に退職する女性の割合は46.9%(2010〜2014年)で、およそ半数の女性が出産を機に第一線から身を退いています。
出産後の就業継続率は、出産以前の就業形態が大きな影響を与えます。
出産前に「正社員」で働いていた女性の就業継続率は69.1%(そのうち59%が育休を利用)であるのに対し、パート・派遣の女性の就業継続率は25.2%(そのうち10.6%が育休を利用)と正社員の3分の1ほどしかありません。
第一子の妊娠・出産を機に退職した人の退職理由として最も多いのは「子育てをしながら仕事を続けるのは大変だったから(52.3%)」。ついで「子育てに専念したかったから(46.1%)」が続きます。
また27.9%の人が「職場の出産・子育ての支援制度が不十分だったから」、10.9%の人が「保育所など子どもの預け先を確保できなかったから」と答えており、出産・子育てと仕事の両立のための制度・設備が整っていないために仕事をやめていることがわかります。
出産退職に伴う経済全体の付加価値損失は1兆1,741億円と言われています。
個人のためにも、社会全体のためにも、出産しても働き続けられる環境づくりが急務です。