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2020.08.06.Thu / update:2023.12.04

女性の14人に1人が、無理やり性交される被害にあっている

明け方の部屋、カーテンの光を受けて起き上がる裸の女性のシルエット

2020年の調査によると、女性の14人に1人が、無理やり性交などを強要される被害に遭っていることがわかりました。男性の被害は、100人に1人で発生しています。
こうした性被害を経験した人のうち、女性の6割、男性の7割が誰にも相談できないでいます。
2022年の1年間で発生した強制性交などの認知件数は1,655件、強制わいせつは4,708件ですが、多くの人が誰にも相談できないでいる状況を踏まえると、警察に届け出られた数(認知件数)は、実際の被害に比べたら氷山の一角にすぎないと言えるでしょう。

性犯罪の被害を受けやすいのは、性別問わず若年層です。強制性交の被害者のうち、20代以下が8割以上、10代以下が4割以上を占めます。(2022年)
内閣府が実施したアンケートでは、16歳から24歳の若年層の4人に1人が何かしらの性被害に遭っていることがわかっています。(2022年)
未成年への加害者の多くは、学校や部活の指導者や先輩など、自分達よりも立場が上の人です。

最近では、日本の芸能事務所の社長が半世紀以上にわたって多数の未成年男性に性加害を繰り返してきたことが英・BBCによる報道で表沙汰になりました。史上最悪とも言われるあの事件も事務所社長とタレントの卵という不均衡な力関係を利用した犯罪です。

お互いがその行為を望む意志(性的同意)を示していない状況で行われる性的な行為は、性暴力です。そしてその前提は両者が対等な関係性であること。ジェンダーや年齢に関わらず、支配・被支配の歪な関係性のなかで暴力は生まれます。

過去の数字は?

明け方の部屋、カーテンの光を受けて起き上がる裸の女性のシルエット
内閣府男女共同参画局の『男女間における暴力に関する調査』(2017年度)によると、「暴力や脅迫を用いられたものに限らず、無理やりに性交などの被害経験のある女性」の割合は7.8%でした。(男性は1.5%)
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himo
本名・日下部智海(TOMOMI KUSAKABE)
福岡のスラム街出身。今春、大学を卒業した23歳。ヒモ。通称「ヒモっち」。
ヨルダンでシリア難民に助けられた経験から、難民問題やイスラームの記事を書くはずが、各国でヒモとして生活。ヒモ的視点からイスラーム情報をお届け。
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近安 夏海
イラストレーター。イギリスの小さな港町の美大卒。特に興味がある分野はフェミニズム、環境問題とエシカルな消費、格差社会など。映画も好きです。
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船川 諒
WEBデザインと、記事の執筆&編集を担当しています。
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