2020.07.27.Mon / update:2023.12.11
非正規公務員の女性比率、76.6%
他にも女性が多い分野があります、それは非正規公務員です。
2020年時点で、全国の自治体で臨時・非常勤として働く非正規公務員は、62万2,306人。そのうち、76.6%(4分の3)を占める47万6,403人が女性でした。
総務省によると、全国の自治体で働く正規雇用の公務員の平均月給は35万8,817円。(2022年)
一方、非正規公務員の給与はどうかと言うと、2020年時点の一般職の非常勤職員として事務補助職員に就いている人の場合、平均時給は990円です。同時期の全国の最低賃金の平均が902円ですから、非正規公務員の多くは最低賃金の水準で働いています。これだと月に20日フルタイムで働いたとしても月給は15万8400円ほど。正規の公務員とほぼ同じ業務をするにも関わらず、貰える給与は半分にも届きません。
さらに正規雇用の公務員にはボーナスなどの手当も付くため、年収ではより大きな差が生じます。
そして、非正規公務員の7割以上が女性ということは、正規と非正規の賃金格差はそのまま男女間の賃金格差に繋がっていると言えるでしょう。
過去の数字は?
全国の自治体で臨時・非常勤として働く非正規公務員は、64万3,131人。そのうち、74.9%にあたる48万1,596人が女性でした。
総務省によると、全国の自治体で働く正規雇用の公務員の平均月給は36万5,549円。
一方、非正規公務員の給与はどうかと言うと、一般職の非常勤職員として事務補助職員に就いている人の場合、平均時給は919円。(2016年時点)
月に20日フルタイムで働いたとしても月給は14万7000円ほどで、正規の公務員とほぼ同じ業務をするにも関わらず、貰える給与には大きな差があります。