今週末、映画「カミングアウトジャーニー」の上映会に参加しませんか?
チャリツモライターのそらさんが毎月一回のペースで開催しているイベント「あも会」。
普段は話しにくい“性”にまつわるアレコレについて、安心して楽しく話しあえる場です。
今週末、2月26日(日)に開催されるあも会は、ちょっと特別。
台東区・入谷にあるSooo! dramaticというイベントスペースで、映画「カミングアウトジャーニー」(監督:山後勝英)の上映と、この作品の企画・出演を手がけた福正さんをお迎えしての座談会という贅沢な会となっています。
(イベントの詳細はこちらのページで!)
というわけで、今回は「カミングアウトジャーニー」がいったいどんな映画なのか、そしてイベントに向けての意気込みなどを、ゲストの福正大輔さんに聞きました。
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今回上映させていただく映画「カミングアウトジャーニー」に主演している、福正大輔さんにお越しいただきました。
福正さん、まずは自己紹介をしていただけますでしょうか。
福正大輔(ふくしょう・だいすけ)と申します。普段は福祉のNPO団体で、高齢者、障害者、生活に困っている方、刑務所や少年院から帰って来た方々の支援をしています。
「カミングアウトジャーニー」は、ズバリどんな映画なのでしょう?
映画「カミングアウトジャーニー」は、自分のカミングアウトの様子を記録したものです。2022年に、カミングアウトの旅をしようと思ったんです。
この旅の中で、映画監督の山後勝英さんと一緒に、高校時代の友達、恩師、職場の上司、演劇の仲間、母親にカミングアウトして回りました。
特に母親へのカミングアウトはとても緊張して、正直、映画を撮っていなかったら母親にはカミングアウトしていなかったと思います。母親には、映画製作をきっかけに伝えたような感じですね。
カミングアウトする旅を映画として撮ろうとしたきっかけは、何だったんですか?
今後も俳優活動をしていく上で、きちんとHIV陽性であることをカミングアウトして、作品作りをしていきたいなと思ったんです。HIV/AIDSの領域では、色々な活動をしている先輩がいて、実名を出して活動をしている人もいるんですよね。私も、そういう先輩みたいに活動したいなという気持ちがありました。
ちなみに、どういったことをカミングアウトしたんですか?
3つのことをカミングアウトしました。
1つめは、私のセクシュアリティがゲイであること。
2つめは、薬物を中心とした依存症があって逮捕歴があり、今は回復していること。(回復中という意味です)
そして、3つめが私にとって最大のカミングアウトで、HIV陽性であることです。
福正さんにとって、「カミングアウトする」ということに、どんな意味があったのでしょう?
カミングアウトをする前に悩んでいたのは、「伝えることで嫌われるのかな」とか、「周りの人が離れていってしまうんじゃないかな」とか、すごく不安に思っていました。正直、カミングアウトをする必要性に、疑問すら抱いていました。
でも、話してみたら、否定する人はいなくて、みんな「そうなんだ」って話を聞いてくれました。離れていく人はいなかったですね。
この映画は、どんな人に見せたいですか?
「自分のことを伝えたいけど、言葉やタイミングが見つからなくて悩んでいる人」に見てほしいなと思います。特に10-20代の方に見てもらって、「こんな人もいるんだな~」と思ってもらえたら嬉しいです。映画を見て生まれた変化や気持ち、考えを大事にしてほしいなと思っています。
映画の上映会では、座談会もするんですよね。座談会は、どういう場にしたいですか?
座談会では、その場で思ったことを率直に話す機会になればいいなと思っています。
自分の中に「初めて出会う感情」が出てきたり、初めて「話してみよう」と思うことが出てきたりするかもしれない。そんな「初めての話」も、一緒にできたらいいなと思っています。
この映画は、私のすごく個人的なストーリーなんです。でも、誰にでもある、「他者と完全には分かり合えないんだけれども、分かり合おうとする」という経験を、座談会で共有し合えればとても嬉しいです。
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あも会に参加しませんか?
2月26日(日)のあも会は、映画「カミングアウトジャーニー」の上映と、座談会のセットで開催します。
映画を見て感じたこと、カミングアウトについて思うこと、他人と分かり合いたいという思いなど、安心して話せる場でシェアしませんか?
イベントの詳細はこちらのページ(Peatix)に記載しています。
ぜひ、お気軽にご参加ください。