娘との何気ない会話/地球のウラ側からオラー!第15話
こんにちは。10歳と7歳の女の子のお母さんをしているマリエです。日本でいうと小学4年生と2年生の女の子たちです。チリの現地の公立学校に通う娘達と話をしていると、時々何気ない会話の中に「え!?」と驚かされることがあります。今日は、そんなとある日の何気ない娘との会話を漫画にしてみました。
ライタープロフィール
-
Marie
南米チリ在住のシングルママ、イラストレーター、ライター。
小さい頃から、異文化に触れるのが好き。
チリで生活を送りながら出会う面白いこと、疑問に思うこと、悩むこと、色々な日常の体験を地球の反対側チリからイラストや文章にしてお送りします。
Instagram:@wanibeee
チリの公立の学校には基本的にはトイレにティッシュが備え付けられていません。学校の経済的な問題と生徒のティッシュ盗難などの問題から、ティッシュを入り口で手渡しするシステムになってます。それから、小学一年生から高校3年生まで小中高一貫の学校は上級生の生徒が授業中トイレで隠れて何か問題を起こすことが今まで何度も起こった背景から、授業中にはトイレの鍵は閉められるようになったのだとか。娘に話を聞くとトイレの先生は学校にあるそれぞれのトイレに何人もいて管理をしているのだそう。
とある日の何気ない会話「トイレの先生」から、娘達が通う学校内の様子などを知るきっかけになった。子ども達にとっては、もしかしたら携帯ばかり見れる簡単で楽しそうな(?)仕事なのかもしれないけれど、トイレの先生という仕事が存在するサンティアゴの社会背景を考えると複雑な気持ちにもなった。年々物価が上がるチリ。日本と物価は今ではほとんど変わらないくらいになったのに、給料は日本よりも安く、経済的に問題を抱える人が年々増えている。給料の低いトイレの先生を選んだ、その人の生活や人生の背景。トイレに鍵をかけるまで生徒達を管理をしなければいけないチリの学校内の雰囲気など‥ここ数年特にチリが抱える社会問題の一部を垣間見ているような気がするのでした。