とある国際離婚〜子供との面会編〜/地球のウラ側の離婚後共同親権の国から!第3話

最近話題の「共同親権」って知っていますか?
これまで日本では、離婚後はどちらかの親が親権をもつ「単独親権」制度が採用されています。この単独親権制度をやめて世界標準の「共同親権」に変えるべきだという声を受け、法務省が離婚後共同親権の導入を検討している真っ最中。
現在、法務省でパブリックコメントを募集中ということもあり、さまざまなメディアで共同親権賛成派と反対派が議論しています。
でも、共同親権を導入すると、一体どんなことが起きるというのでしょう?
このコーナーでは、離婚後共同親権を導入している国・チリで国際結婚&離婚を経験し、現在はシングルマザーとしてチリで育児中のMarieさんに、ご自身の経験や同じ境遇の人々からお聞きした経験談を元に、マンガにしてもらいました。
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日本は、離婚した後、別れて住む親と会う事はあまりないといった話をよく聞きます。チリは両親が別れた後も、子供たちは両親と会う権利があり、離婚時に作成する合意書で両親と会う日時がしっかり決められます。片方の親が会いたく無いという感情的な理由だけでは、合意書は認められません。
今回は、チリネズミと日本ウサギが別れた後の子供たちの面会についての漫画を描きました。
ライタープロフィール
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Marie
南米チリ在住のシングルママ、イラストレーター、ライター。
小さい頃から、異文化に触れるのが好き。
チリで生活を送りながら出会う面白いこと、疑問に思うこと、悩むこと、色々な日常の体験を地球の反対側チリからイラストや文章にしてお送りします。
Instagram:@wanibeee







ウサギとネズミの場合。水曜日の午後、15時に学校へ子供たちを迎えに行き、18時に家へ連れてくる。週末は隔週の日曜日に子供たちがネズミの家に泊まりに行くことが決まっている。他の離婚したカップルを見ると、例えば毎週平日は母親と過ごし、週末は父親と過ごしたりする。他にも1週間毎にお父さん、お母さんの家を行ったり来たりする子供たちもいる。こうして別れた両親との間を子供たちが行ったり来たりするのが一般的です。
別れるまで、子育てにほとんど介入した事がなかったネズミ。離婚した後合意書で決められた通り子供たちは泊まりがけでネズミの家に行く様になりました。「子供たちはネズミの家で何をするのだろうか・・」ウサギは不安を感じながら送り出す事も多く、逆に子供たちが行きたく無い、と言う時も決まりを守らなければならないので、無理してネズミの家に行く事だってありました。