コロナウイルスinチリ/地球のウラ側からオラー!第8話
世界中がコロナウイルスの問題で日々頭を抱えています。
南米チリも3月に入り、初の感染者が出ました。
ヨーロッパでの感染状況を受けて、チリも早急に色々な対応に出ています。
全国の学校は3月3週目から全校が閉鎖。現時点では冬休みを前倒しにして4月いっぱい学校は休みということですが、果たしていつ再開するかは不明です。
ライタープロフィール
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Marie
南米チリ在住のシングルママ、イラストレーター、ライター。
小さい頃から、異文化に触れるのが好き。
チリで生活を送りながら出会う面白いこと、疑問に思うこと、悩むこと、色々な日常の体験を地球の反対側チリからイラストや文章にしてお送りします。
Instagram:@wanibeee
3月4週目からは、サンティアゴの一部の地域で「外出禁止令」がでました。病院やスーパーやペットの散歩など、必要な外出に関しては、警察の許可をオンラインで取得してから外出する義務があります。違反者には罰金が科せられます。外出禁止令前日のスーパーは長い列で、お米やパスタ、アルコールやマスクなどは売り切れていました。
外出禁止令が出た地域の店舗は営業もできず、それらの場所で働いていた従業員の仕事も一気にストップしてしまいました。外出禁止令をしたことで、確かに感染者の数は抑えられるはずですが、仕事を失っていく人が同時に増えていくことも確かです。
仕事がなくなり、家賃が払えず食材も買えないという人もこれから出てくるかもしれません。実際に、日雇いで働く人やその日暮らしに近い形で生活する人が多いチリでは、「来月の家賃が払えない」、「学費が払えない」などの声が出ています。
多くの国や地域がウイルスに備えて、ウイルスと闘うために、出口が見えない深いトンネルに入ってしまいました。今度は「お金」という大きな現実的な大問題にも直面することになりそうです。