色々な教育のあり方inチリ/地球のウラ側からオラー!第12話

みなさん、こんにちは。
こちらチリでは毎日のコロナウイルス感染者数はなかなか減らないものの、首都サンティアゴの中ではロックダウンが解除された地区もちらほら出て来ています。
私が住んでいる地区はまだ解除されていないので、引き続き外出する際には、警察の許可証をオンラインで取得(週2回まで)しなければなりません。
そしてまだまだ全国的にも学校再開の目処は立っておらず、今年中の再開は難しいだろうとも言われています(涙)
私は7歳と4歳の娘が2人いるのですが、毎日私が先生になって色々と教えながら生活を送っています。
さて、今回はチリの教育のあり方について漫画にしてみました
ライタープロフィール
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Marie
南米チリ在住のシングルママ、イラストレーター、ライター。
小さい頃から、異文化に触れるのが好き。
チリで生活を送りながら出会う面白いこと、疑問に思うこと、悩むこと、色々な日常の体験を地球の反対側チリからイラストや文章にしてお送りします。
Instagram:@wanibeee


チリは貧富の差が大きいので、それぞれの家庭の経済状況によって教育に差も出て来きます。またそれぞれの家庭によって教育方針も多様のようです。

高い入学金や教材代などもかからないので、家庭の経済状況を問わずチリに住む全ての子供たちに開かれた学校です。
その代わり施設の老朽化や、デモが起きた際は学校がすぐに休校したり、学校の先生が低給料であったりと、色々な問題を抱えています。
中にはチリを代表する知識人なども輩出する歴史があってレベルが高い公立学校もありますが、入学できる生徒数は限られています。
公立学校の多くは教育環境が十分ではなく、多くのチリ人が自分の子どもを公立学校に入れたくないと思っています。

授業料が高くなるほど学校の施設は整い、綺麗で、大きくなっていきます。


まだチリ政府から学校として認可を受けていない学びの場に属していくという方法もあります。例えば、「モンテッソーリ教育」や「シュタイナー教育」などの学びの場を提供する団体に属して、年に一度の政府認定の進級試験を受けるというスタイルです。


通常チリは入学する1年前の9月頃から、子どもの学校選びを始めます。政府が運営する入学申し込みサイトを通して、希望の学校をいくつか選び申し込みをします。定員をオーバーした学校は抽選で選ばれます。
半公立・半私立の人気がある学校は運がよければ入学することが可能ですが、外れてしまった場合それ以外の選択肢を考えなければなりません。
私が住んでいる首都サンティアゴでは、なかなか自分の経済環境や希望に合った学校を選ぶことができず、結局うちでは子ども達を「モンテッソーリ教育」をするオータナティブスクールに入れることにしました。
長女は現在7歳。現在、コロナで自宅待機が続くため、自宅で年末の政府認定の進級試験に向けてホームスクーリング中です。
このように、チリでは色々な家庭環境、色々な家庭の方針があります。
政府認定の進級試験があることで、ホームスクーリングや、オータナティブスクールに通う選択肢が日本に比べると選びやすくなっています。
私も「こうでなければならない」という思い込みは捨てて、なるべく色々な選択肢の中から自分たちに合った方法を選んで進んでいきたいと思っています。