サンティアゴに住む子供たち/地球のウラ側からオラー!第14話
こんにちは。9歳と7歳の女の子のお母さんをしているマリエです。
チリのサンティアゴに住み始めてから12年が経ちましたが、ここ数年南米各地からの移民の増加や貧富の差の拡大に合わせて、チリの首都サンティアゴの治安がだんだん悪くなっている様に感じます。
日本と比べると治安が悪い南米ですが、近年さらに治安の悪化が気になります。様々なタイプの人が入り混じり、一部には生活の為に盗難や犯罪を行うことを悪いと思わない様な人達もいます。地域によって犯罪が起きる頻度は違いますが、サンティアゴの多くの地域で犯罪が頻繁に起きています。
今回の漫画では、そんな治安の悪化するサンティアゴでチリに住む子供たちがどのように過ごしているかについて描きました。
ライタープロフィール
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Marie
南米チリ在住のシングルママ、イラストレーター、ライター。
小さい頃から、異文化に触れるのが好き。
チリで生活を送りながら出会う面白いこと、疑問に思うこと、悩むこと、色々な日常の体験を地球の反対側チリからイラストや文章にしてお送りします。
Instagram:@wanibeee
治安の問題から、小学生の間は外を出歩く時はいつも大人と一緒と書きましたが、娘たちが通う学校内でも先生たちが子供たちを監視する事は珍しくありません。
例えば、休み時間になると子供たちが教室に残れない様に部屋に鍵をかけて、先生達が待機する校庭で遊ぶ必要があったり、子供たちが使うトイレの前に先生が立ち、トイレで何か悪いことが起きないかどうか監視をしたりするそうです。理由は、学校内で問題が起きない様に子供の行動を制限することで監視をしやすくするためだとか。
そんな風に書くと、チリの子供たちはどんな厳しい監視下で生活をしているのだろうか、と思われるかもしれませんが、ある面ではとても自由です。学校に好きなおもちゃを持って行ったり、携帯やタブレットを持っていって休み時間にゲームをしたり、髪を染めたり、好きなコスプレなどの服を着たり、おやつを持っていくことなどは注意されることはないのだそうです。
文化や習慣によって、大人が注意するポイントが違うのは、興味深いです。