ばあばのおだいどこから vol.9 〜静岡県沼津市の田中君江さん〜

チャリツモが制作をお任せいただいている日本財団のインスタグラムで展開しているリール動画のシリーズです。
男女格差のより大きかったひと昔前、女性たちは家庭の中、とりわけ台所でその多くの時間を過ごしていました。
「置かれた状況がどのようなものであっても、主体性を失わずに生きようとしてきた奮闘と軌跡が先達の女性たちにもあるにちがいない、それも台所から生まれた何かがーーー」
シリーズの監督である関根愛(せきね めぐみ)さんは自身が長く体を壊した際、台所に立ち根気づよく食事に向き合っていくことで人生を建て直していった経験から、ふとそのように感じて本シリーズの制作に取り組みはじめました。
日本各地に暮らす高齢女性たちの声と物語を、台所を背景にお届けします。
9人目は、静岡県沼津市の田中君江さんです。
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たっぷり味の染み込んだ具沢山の煮物
大勢の人が出入りする、静岡県清水の商家で育ったきみえさん。踊りの好きだったきみえさんは、高校をでてからは日劇のダンシングチームで活動したこともあるそうです。 いっぽうで、表に出て人と交わることがあまり好きじゃない、と小さな声で話すきみえさん。でも料理は好きなんですよと、具沢山の煮物を煮込みながら教えてくれました。
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丁寧に作るタルタルソースが絶品のチキンステーキ
普通がいちばんむずかしい。そうつぶやくきみえさんは、40歳で夫を亡くしてから、仕出し屋さんの営業、養護施設や老人ホームの厨房の仕事などをこなし、女手一つで子どもたちを育てあげました。
八十代になった今、片付けられた簡素な台所で、ひとつひとつの工程に丁寧に向き合いながらタルタルソースを作り、チキンを焼き上げます。
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包み方にもこだわった、茗荷を効かせた特製お稲荷さん
幸せって何か、考えたことない。お金も、なきゃないで楽しく暮らせる。
お稲荷さんを握りながら、そう話すきみえさん。見栄を張らないと決めて淡々と生きてきた、きみえさんの本音に迫ります。
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『ばあばのおだいどこから』シリーズは、日本財団インスタグラムにて月イチペースで配信中です。
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