2026.01.10.Sat
「好きだってわかってることって、ほんのちょっとしかないじゃない」|ばあばのおだいどこから vol.20

男女格差のより大きかったひと昔前、女性たちは家庭の中、とりわけ台所でその多くの時間を過ごしていました。
「置かれた状況がどのようなものであっても、主体性を失わずに生きようとしてきた奮闘と軌跡が先達の女性たちにもあるにちがいない、それも台所から生まれた何かがーーー」
シリーズの監督である関根愛(せきね めぐみ)さんは自身が長く体を壊した際、台所に立ち根気づよく食事に向き合っていくことで人生を建て直していった経験から、ふとそのように感じて本シリーズの制作に取り組みはじめました。
日本各地に暮らすばあばたちの声と物語を、台所を背景にお届けします。
20人目のばあばは、神奈川県の二宮町に暮らす則子さんです。
(チャリツモが制作をお任せいただいている日本財団のインスタグラムで展開しているリール動画のシリーズです)
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第一話「好きだってわかってることって、ほんのちょっとしかないじゃない」
【いわしのさっぱり梅煮】
今回から3回に渡ってお届けするのは、神奈川県の二宮町に暮らしながら食堂を切り盛りする、則子さんのおだいどこの物語です。
足立区の下町風情あふれる中で育った、江戸っ子の則子さん。高校では演劇部に入り、大学ではドイツ語を専攻しましたが、どちらも途中で辞めることを選びました。レコード屋さんでアルバイトをしたのち、ひょんなきっかけで就いたライターの仕事を八年。結婚を機に、神奈川県の二宮町へ越してきました。
そんな則子さんは、自身を江戸っ子だね、といいます。
いわしの梅煮をつくりながら、その心を、おしえてくれました。
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