ビニ傘小僧|見たことないかい?ごみ妖怪 vol.5

“ごみ”にまつわる現代の妖怪を解説するコーナー。
あなたの身近にも、周りを困らせるごみ妖怪、いませんか?
(このコーナーは日本財団インスタグラムにて連載中です。)
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vol.5
ビニ傘小僧
出先で急な雨。折りたたみ傘ない。だから近くのコンビニに駆け込んでビニール傘を購入!なんて経験はありませんか? あの時買った傘、今どうなっているでしょう。どこかに置き忘れたり、使い捨ててしまっていないでしょうか。
日本では、毎年なんと約8,000万本ものビニール傘が消費されています。人口で割ると、計算上は3人に2人が1年に1本買っていることになります。そして購入したビニ傘のほとんどは何度か使われただけで、捨てられてしまいます。 捨てられたビニール傘はリサイクルされることなく、埋め立てられています。さまざまな素材や強い接着剤が使われてるビニール傘は、分解するのに手間がかかるため、リサイクルに向いていないのです。
そんなビニール傘、じつは日本発祥だって知っていましたか?
1958年に大阪の「ホワイトローズ株式会社」が世界で初めて透明のビニール製の傘を開発したのです。
それまでは海外製のナイロン製の傘が主流だったのですが、高価で庶民はなかなか手が届かないものでした。そこで安価で壊れにくい塩化ビニールと鉄骨を組み合わせて「安くて丈夫な傘」を作ったのです。
1964年の東京オリンピックの際には、来日した外国人が「透明なので視界がよく、街の景色や信号も見れる」と絶賛し、広く知られるようになります。その後、大量生産が進み、安価でどこでも買える傘として爆発的に普及しました。
安価で丈夫でどこでも手に入る、本当に便利なビニール傘。
かつては私たち庶民のびしょ濡れ危機を何度も救ってくれたビニール傘も、今では環境に重い負担をかける存在になってしまいました。
新たなビニ傘小僧を作らないために、お気に入りの傘を修理しながら長く使ったり、折りたたみ傘を持ち歩いたり、傘のシェアリングサービスを活用するなどして、できるだけビニール傘に頼らない生活を送る必要がありそうです。
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