ばあばのおだいどこから vol.12 〜三重県伊賀市の濱田不二子さん〜

チャリツモが制作をお任せいただいている日本財団のインスタグラムで展開しているリール動画のシリーズです。
男女格差のより大きかったひと昔前、女性たちは家庭の中、とりわけ台所でその多くの時間を過ごしていました。
「置かれた状況がどのようなものであっても、主体性を失わずに生きようとしてきた奮闘と軌跡が先達の女性たちにもあるにちがいない、それも台所から生まれた何かがーーー」
シリーズの監督である関根愛(せきね めぐみ)さんは自身が長く体を壊した際、台所に立ち根気づよく食事に向き合っていくことで人生を建て直していった経験から、ふとそのように感じて本シリーズの制作に取り組みはじめました。
日本各地に暮らす高齢女性たちの声と物語を、台所を背景にお届けします。
12人目は、三重県伊賀市の山あいの町に暮らす、濱田不二子さんです。
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野菜たっぷりで芯から温まる滋養おかず、のっぺいさん
岩手県の盛岡で育ち、農業とキリスト教が身近にあったふじこさん。
ご自身の将来を決める時、そして縁あって三重県で暮らすようになってからも、その二つは大きく影響してきたと、郷土料理ののっぺいさん(のっぺい汁)を丁寧に煮込みながら話してくれました。
片手に聖書、片手に鍬。そんなふじこさんの歩みとは・・・?
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香り高い旬の大栗ごはんと日野菜づけ
幼いころから、ご家族がとても熱心に宗教活動をしていたというふじこさん。自分が宗教2世だと理解したのは、ごく最近のことだったといいます。
またご自身で出会い、自主的に学んだ宗教として、キリスト教がありました。
そのような道のりを経た今、最も大切に思うことを、旬の栗ごはんと地域の料理日野菜づけを作りながら真摯に語ってくださいました。
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新鮮な卵で作る茶碗蒸しとわかめのすまし汁
人の心がどのようになっているのか知りたくて、大人になってから心理学の勉強をはじめたのよ、とふじこさん。カウンセラーの資格を生かし、20年間ボランティアをつづけているといいます。
今の社会を生きる人たちに伝えたい言葉はありますか、とお聞きしたところ、やわらかい声で力づよく、答えてくださいました。
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『ばあばのおだいどこから』シリーズは、日本財団インスタグラムにて月イチペースで配信中です。
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