ばあばのおだいどこから vol.13 〜新潟県佐渡島の鈴木由紀恵さん〜

チャリツモが制作をお任せいただいている日本財団のインスタグラムで展開しているリール動画のシリーズです。
男女格差のより大きかったひと昔前、女性たちは家庭の中、とりわけ台所でその多くの時間を過ごしていました。
「置かれた状況がどのようなものであっても、主体性を失わずに生きようとしてきた奮闘と軌跡が先達の女性たちにもあるにちがいない、それも台所から生まれた何かがーーー」
シリーズの監督である関根愛(せきね めぐみ)さんは自身が長く体を壊した際、台所に立ち根気づよく食事に向き合っていくことで人生を建て直していった経験から、ふとそのように感じて本シリーズの制作に取り組みはじめました。
日本各地に暮らす高齢女性たちの声と物語を、台所を背景にお届けします。
13人目は、新潟県佐渡島の鈴木由紀恵さんです。
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姉のことをかばい、弟を面倒見、妹はおぶって育てました
ゆきえさんは長年の東京での生活から故郷の佐渡へ戻り、ひとり元気はつらつと生活しています。
何集落かにひとつはあったという特定郵便局を代々運営する家に生まれた、ゆきえさん。教師の夢をあきらめ、実家を継ぐ決意で東京の郵便局に入り準備をしますが・・・。
佐渡の名産物あらめをざく切りにし、大きなフライパンでよく作るおかずを用意しながら、これまでの歩みを振り返ります。
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親に裏表あると子どもにやっぱりそれは伝わってきます
結婚後家族を支えるため、自宅で英語塾を始めたゆきえさん。学校へはいけなくても塾へは通う子どもたちを、何人も見てきました。
その子どもたちと親御さんを見ていて、気づいたことがあったといいます。それは一体・・・?
ゆきえさんはこの日、育てている柿が旬を迎えたとうれしそう。真っ赤なトマトと一緒に一風変わったポテトサラダを作りながら、大切な気づきを話してくれました。
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いつもサブなんです。でもそれがすごく心地いい
ゆきえさんの嫁ぎ先は、地域に根付いた葬儀屋さんだったといいます。そこで生きていく上で実に大切なさまざまなことを教わった、というゆきえさん。
自分の立ち位置は「サブ」と言うゆきえさんですが、人のために何かをすることが生かされている実感であり、それが回り回って自分のためになっているのだと、いきいきと教えてくれました。
作ってくれたのは、余り物でとっておいた大根の皮を利用した、あともう一品ほしい時のお手軽おかずです。
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『ばあばのおだいどこから』シリーズは、日本財団インスタグラムにて月イチペースで配信中です。
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