ばあばのおだいどこから vol.4 〜東京都港区の小野亮子さん〜

チャリツモが制作をお任せいただいている日本財団のインスタグラムで展開しているリール動画のシリーズです。
男女格差のより大きかったひと昔前、女性たちは家庭の中、とりわけ台所でその多くの時間を過ごしていました。
「置かれた状況がどのようなものであっても、主体性を失わずに生きようとしてきた奮闘と軌跡が先達の女性たちにもあるにちがいない、それも台所から生まれた何かがーーー」
シリーズの監督である関根愛(せきね めぐみ)さんは自身が長く体を壊した際、台所に立ち根気づよく食事に向き合っていくことで人生を建て直していった経験から、ふとそのように感じて本シリーズの制作に取り組みはじめました。
日本各地に暮らす高齢女性たちの声と物語を、台所を背景にお届けします。
4人目は、東京都港区の小野亮子(りゅうこ)さんです。
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里芋と大根といっしょにコトコト煮込む信田巻
油抜きしたお揚げをていねいにさいて、ささがきごぼう、人参しいたけの細切り、牛ミンチをくるんと巻いて、コトコト煮る信田巻。
みずから「一畳キッチン」と呼ぶ小さな台所に立つりゅうこさんが、得意料理を作りながら”できるだけ自分を大切に”を信条に生きてきたこれまでの半生を、ふりかえってくれました。
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簡単なのにごちそう!大葉で包むカジキマグロの竜田揚げ
子育てをふりかえるとあんまりいい母親ではなかったかも、と話すりゅうこさん。
それでもごはんを作ることだけは、いつも一生懸命だったそうです。
それはりゅうこさんのお母さんがりゅうこさんにしてくれたことでもありました。
小窓からきれいな光の入る「一畳キッチン」に立って料理をしていると、いやなことがあっても忘れちゃうんです、とにこやかに話してくれました。
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小野家の定番、じっくり時間をかけて作る19種類の具沢山サラダ
サービス付き高齢者住宅で暮らすりゅうこさん。
以前の住まいから、思いきって持ち物の10分の9を処分して、入居しました。
その理由とは・・・・?
小野家の定番という具沢山サラダを手間ひまかけて作りながら、これまでとこれからについて、そっと思いを馳せます。
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『ばあばのおだいどこから』シリーズは、日本財団インスタグラムにて月イチペースで配信中です。
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