ばあばのおだいどこから vol.7 〜福岡県うきは市の國武トキエさん〜

チャリツモが制作をお任せいただいている日本財団のインスタグラムで展開しているリール動画のシリーズです。
男女格差のより大きかったひと昔前、女性たちは家庭の中、とりわけ台所でその多くの時間を過ごしていました。
「置かれた状況がどのようなものであっても、主体性を失わずに生きようとしてきた奮闘と軌跡が先達の女性たちにもあるにちがいない、それも台所から生まれた何かがーーー」
シリーズの監督である関根愛(せきね めぐみ)さんは自身が長く体を壊した際、台所に立ち根気づよく食事に向き合っていくことで人生を建て直していった経験から、ふとそのように感じて本シリーズの制作に取り組みはじめました。
日本各地に暮らす高齢女性たちの声と物語を、台所を背景にお届けします。
7人目は、福岡県うきは市の緑ゆたかな山あいの集落に暮らす、國武トキエさんです。
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掘りたての筍でつくる、ほかほかのまぜご飯
過疎地ならではの悩みをおしえてくれつつ、やっぱり自然がはぐくむ食べものが何より美味しいと、ときえさんは笑って言います。
沢山の人が遊びにやってくるときえさんのお家には、野外炊事場、つけもの用小屋、そして家の中と、台所が三つも。日々せっせと手をうごかしながら台所にたつときえさんは「人間は食べることが一番。自然のもの、身の回りにあるものを食べていたら、病気にはならないと思うよ」とやさしく話してくれました。
堀りたての筍でつくる混ぜごはんも、無理な味つけをせず、自然の味わいのままで。
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せりのゴマ醤油あえ
毎日何かしらやることがある、行く場所がある、と話すときえさん。
お年寄りを集めて寄り合いをしたり、皆んなでごはんを食べたり。他にもボランティアに、例会に、食の勉強会にと大忙しです。民生委員もつとめ、地域の高齢者がいつまでも健康に暮らせるように、じっくりとはたらきかけています。
近くで採れた生命力あふれる山菜のおかずを作りながら、そんなときえさんが大切にしているモットーを、話してくれました。
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のびるの山椒味噌和え
山椒の葉をすりつぶし、味噌と和える。木の芽を足して、とっておきの作り置き味噌ができる。季節のもの、地のものを軽やかに料理していくときえさんの手は、とても嬉しそうです。
これまでの人生を、忙しかったけれど子育ては楽しんだほうかな、と振り返るときえさん。自然のなかに身を置いていられたから、それが可能だったといいます。
自然の良さも大変さもまるごと享受しながら、季節を感じてのびのび暮らすよろこびを教えてくれました。
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『ばあばのおだいどこから』シリーズは、日本財団インスタグラムにて月イチペースで配信中です。
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