選挙おもしろ小ネタ集
「お宅訪問」はアウト!/選挙のヘンなルール
公職選挙法138条では、「何人(なんぴと)も選挙期間中に、戸別訪問して投票を依頼したり、演説会の日程を告知して歩いたりすることができない」と定められています。
つまり、候補者であれ、有権者であれ、「お宅訪問」して、選挙活動をするのはNGなんです。
戸別訪問が禁止される理由としては、「買収などの不正が行われる」や「情が湧いて、投票してしまうから」なのだそう。
因みに「戸別訪問」をかいくぐる技として、「ドブ板選挙」があります。
「ドブ板」とは、各家の前に張り巡らされた側溝(ドブ)を塞ぐ板のこと。ドブ板があるような狭い路地を渡り歩き、通行人と交流していく草の根の政治活動を「ドブ板選挙」と言います。
特定のお家を訪問するわけではなく、路上で出会った不特定多数の有権者と挨拶を交わしたり握手をしたりしながら指示をお願いするので、戸別訪問にはあたらないんです。
かの総理大臣の田中角栄も「歩いた家の数、手をにぎった数しか票はでない」と語ったように、やはり有権者との直接話すことは、票を伸ばすのに重要なことのようです。
「戸別訪問」が禁止されているのは世界的に見たら、とてもめずらしいのだそう。 アメリカなどでは、むしろ「お宅訪問」は有権者が候補者と直接話せる貴重な機会となっているそうです。 その結果として、それまで選挙に興味のなかった有権者の人たちが政治に参加するきっかけになっているとも言われています。 日本の政治の参加率が低いのは、もしかしたら「お宅訪問」が禁止されているのと関係あったりして…?
参考: |
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