2025.09.16.Tue
ウェルフェアトリップ|vol.4 石見神楽をささえる「いわみ福祉会」

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第2話
特別支援学校を卒業した息子が、大好きな神楽技術を伝承!!
島根県西部で、古代から伝わる伝統芸能であり、民衆の娯楽として発展した石見神楽(いわみかぐら)。
地域の人々が口々に「神楽は生活の一部」「子どもの頃から当たり前にあった」「お囃子が聞こえるとワクワクする」と言うほど身近なもの。
秋祭りの神社で、深夜まで神楽に熱狂する子どもたちの姿を見れば、どれほど地域の子どもたちが神楽に親しみながら育ってきたか、またお囃子や舞子として参加できることが、いかに誇らしいかが伝わってきます。
いわみ福祉会の福祉施設で神楽の衣装製作に取り組む若者たちが一様に「神楽を仕事にしたかったんです」と口にするのもうなずけます。
2回目の今回は、特別支援学校を卒業後、いわみ福祉会で金刺繍の衣装づくりを仕事にしている清井智彰(せいいともあき)さんを訪ね、お父様の浩二さんからお話を伺いました。
清井さんは三人兄弟の三男。二人のお兄さんから「こんな細かい刺繍が、ようできるなあ。僕らにはとてもできん」と感心されるそうです。
清井さんは、子どもの頃から石見神楽が大好きで、特に演舞に登場する生き物がお気に入り。神楽の生き物の刺繍を仕事にできたことは、ご本人はもちろん、ご家族にとっても、この上なく嬉しく誇らしいことです。
障がいのある若者が、地域で愛される伝統工芸の担い手として、技術継承している。しかも、ご本人の好みにも特性にも合致しているとは、なんと素晴らしいことでしょう。
次回は、このような地域貢献できる仕事を、50年以上前から福祉施設で真摯に続けてこられた、いわみ福祉会の理事長にお話を伺います。
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