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2018.11.14.Wed

アメリカ:容疑者を捉えている警備員を犯人と誤認した警官に撃たれるー警官に発砲による一般市民の死者数、年間約1,000件

11月11日(日曜日)、シカゴ郊外の小さな町ロビンソンにあるバーで、銃の発砲事件がありました。通報を受け、複数の警察が現場に到着したときには、バーの警備員ジェメルロバーソン(26歳)が、容疑者を捕まえ地面に取り押さえていました。
ロバートソンの後ろポケットには拳銃があったため、警官の1人が容疑者と勘違いし、発砲しました。重傷を負ったロバーソンは病院に搬送されましたが、息を引き取りました。

目撃者の情報によれば、ロバーソンは制服を着た上、「警備員(SECURITY)」と書かれた帽子をかぶっていたそうです。さらに、ロバーソンは確かに銃を保有していましたが、免許を取得していたため銃の所有は合法です。また、警官が到着した際には銃を使わず、自身の膝を使って容疑者を伏せさせていたとのことです。

ロバーソンには生後9ヶ月の息子がおり、息子にとって初めてのクリスマスを来月に控え、家族で楽しみにしていました。そんなロバーソンの将来の夢は、警察官になることでした。

アメリカでは、警官の発砲による一般市民の死亡事故が年間約1,000件発生していると言います。また、今回の事件もそうですが、特に黒人男性が被害になるケースが目立ちます。
アメリカでは、現政権である共和党の支持者を中心に、「銃犯罪に対抗できるために、皆が銃を持ち歩くべき/銃犯罪には銃を持って立ち向かう」という考えをもつ市民も少なくありません。
一方、「銃犯罪に対抗できるために、皆が銃を持ち歩くべき/銃犯罪には銃を持って立ち向かう」という考えに反対する市民も多く、「銃規制の緩和は、黒人男性の犠牲をさらに増やすことに繋がりかねず、慎重にならねばならない」と主張しています。
今回の事件のように、銃を所持していたことで誤って銃殺されるという出来事は、アメリカにおける銃社会の考え方を再考するきっかけになるのでは、と指摘する人もいます。
アメリカ市民の間で、銃社会に関する議論がより一層激しくなりそうです。

参考ページ

ライター:やじま ゆうさく

編集:ばんゆかこ

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やじま ゆうさく
米国インディアナ州に住む学者です。
主にアメリカ、フィンランドにて教鞭を執っています。
ウィキペディアフェローも兼任。
専門(博士号)は文化とコミュニケーション及び教育ですが、他にもグローバリゼーション、ポストコロニアリズム、アジア学、日本学、現象学など、多岐にわたり興味関心があります。
趣味は、読書、料理、ピアノ、ギター、バスケットボール、ハイキング、テニス、ランニング(マラソン)、ボクシング。

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