南アフリカ、ヨハネスブルグの街角から / vol.1 Keolebogile

街行く人1. Keolebogile
出会った場所:ヨハネスブルグ、Rosebank
インタビュー企画『南アフリカ・ヨハネスブルグの街角から』
アパルトヘイトやネルソン・マンデラで知られる南アフリカ。多様な人種が住んでいることから、「レインボー国家」と言われています。
南アフリカの大都市、ヨハネスブルグで出会った人々に聞いてみました。
あなたは
南アフリカで
差別にあったことが
ありますか?
特にジェンダーに関しては、社会的に「こうあるべき」という期待があるよね。女性はこう、男性はこうあるべき、という感じに。
私は同性愛者だから、そういったことによく直面する。
南アフリカは、いろんな点で発展してきてはいるけれど、ジェンダーに関しては、まだ80年代と変わらない考えをもっている人が多いじゃないかな。
私はメディア業界で働いているけれど、人々がバイアスやステレオタイプをもっていると感じることがよくある。
何でそういうことが起こるのか。単に無関心が原因じゃないかな。世の中に問題はたくさんあるのに、注意を向けない人がすごく多いと思う。
編集後記
ヨハネスブルグの中心部、小綺麗なモールがある商業地であるローズバングのカフェで出会った女性。カメラとパソコンをテーブルに置いて作業をしていたところ、カメラの話に。フリーランスで映像制作をしている彼女。男性の多いメディア業界で、女性として、同性愛者として、日々疑問をもって生きていると言います。南アフリカはアフリカ大陸で唯一同性婚が認められている(2006年より)一方で、2018年に辞任した前大統領は一夫多妻制を今でも行っており、ジェンダーに関する考え方は、人によって様々です。
「無関心」が問題だという彼女。まずは多様な考え方を知ることが大切、という考えに強く共感しました。黒人・女性・同性愛者として、メディアを通して世界に何を訴えかけているのでしょうか。インタビューを通して、映像を通して社会に発信する、彼女の強さを感じました。