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2018.11.02.Fri

南アフリカ・ヨハネスブルグの街角から / Lebo

街行く人2. Lebo
出会った場所:ヨハネスブルグ、Soweto

インタビュー企画『南アフリカ・ヨハネスブルグの街角から』

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アパルトヘイトやネルソン・マンデラで知られる南アフリカ。多様な人種が住んでいることから、「レインボー国家」と言われています。

南アフリカの大都市、ヨハネスブルグで出会った人々に聞いてみました。

あなたは
南アフリカで
差別にあったことが
ありますか?

うーん・・・具体的な例を挙げるとすると・・・奥さんがスウェーデン人なんだけど、二人でアフリカーナー(※1)の人が多い地域にドライブに行ったんだ。3,4年前だったかな。
そうしたら、ほとんどの人が僕をツアーガイドだと思って、いろいろトラブルになったんだ。

ヨハネスブルグのような都心になると、アパルトヘイトは終わったし、様々な人種の人がすぐ隣同士で暮らしている。そうすると、嫌でもコミュニケーションをとらないといけない。
ただ、少し田舎に行くと、今でも偏見があったり、差別的な扱いを受けたりすることはあるよ。

アパルトヘイト下では、黒人と白人が一緒にはなしたら、刑務所行きだったからね。ヨーロッパ人専用、アジア人専用、黒人専用。あらゆるものが分断されていた。今みたいに、黒人とアジア人が、一緒に話すことはできなかった。
制度としての分断は終わったとしても、まだ人々の心の中には、差別や偏見が残っているんだ。法律で罰せられるから、あからさまな差別を受けることは、確かに少なくなったけどね。

同じテーブルで、いろんな人種が混じって会話することはしょっちゅうある。ただ、感情的になると、心の奥底にある差別的な感情が見えるときがある。たとえば、黒人に対して「サル」と言ったりね。白人の雇用主が、黒人の従業員に対して、怒ってバナナを渡すとか(黒人=サルという意味の嫌がらせ)。
心の分断が解消されるには時間がかかる。これがアパルトヘイトが残したものだ。もし自分が差別的な行動にあったら、もちろん声をあげるよ。ここはソウェト(※2)。抵抗の地だ。おかしいと思ったことにだまってはいない。

アパルトヘイトが終わった当時、海外から多くのメディアがここに来た。それから、ネルソン・マンデラの家などが観光地になったから、観光客も来るようになった。
ただ、ここには宿泊業がないから、ほとんどの人がヨハネスブルグの中心地からバスで来て、観光スポットを見て回るだけ。ここに住む人とは全く交流することなく、まるでサファリのようだったよ。
タウンシップ(※3)に対しては、まだまだ偏見が多く残っている。でも今のようにコミュニティが分断されて、交流がないままでは何も変わらない。そう思って、観光客をバスから降ろして、地元の人と交流してもらおうと思ったんだ。

最初は自分の家でサッカーをやったりパーティーを開催したりしていたんだけど、そこからゲストハウスを運営することにしたんだ。
もっとソウェトの人を知ってもらうために。

悲しいことに、ソウェトから(もともと白人が住んでいた)ヨハネスブルグ市内に人が移動する動きはあっても、逆(白人が元タウンシップであるソウェトに移住すること)はほとんどない。
もっと国内外の人がここにきて、ここに住む人と交流してほしいと思ってる。ソウェトの人間として、この場所を誇りに思っているんだ。ここに来た人が、何年か後にまた遊びに来てくれたりすると本当に嬉しいね。

編集後記

南アフリカ最大のタウンシップ、ソウェト唯一のゲストハウスを運営しているLeboさん。このゲストハウスが運営しているソウェトのバイクツアーに参加しました。たまたま話しかけた人が、ゲストハウスのオーナーさんでした。左腕に大きな「SOWETO」のタトゥーを入れていて、自分のふるさとを誇りに思っているのが伝わってきます。

Leboさん曰く、ソウェトに住んでいる人はみんな顔見知り。日中に軽犯罪なんかが起こったものなら、必ず誰かが見ているので、すぐ犯人がわかると言います。アパルトヘイト時代の影響もあり、警察に対する不信感が強く、近所の人同士、助け合っているのだそう。
バイクツアーに参加したときも、地元のガイドの人が道行く人みんなに挨拶をしていました。すれ違ったみなさんもフレンドリーに笑顔で迎えてくださいました。

タウンシップの外に住んでいる南アフリカ人に聞くと、「ソウェトは危ないよ」、「夜は行かない方がいいよ」と言う人が多いです。しかし、実際に行ってみると、スーパーマーケットもあるし、大きな住宅街もあります。ここ数年で新しくできたお店もあるようで、日々変化していっています。

ライター:
ばんゆかこ
"多様性"や人々を分ける"境界"が関心事のキーワード。
学生時代、中東地域やインドを中心に旅をしていた。
旅人マインドをもって気ままに生きてる。

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