世界の選挙をのぞき見隊!その12〜スペイン編〜
日本はもうすぐ参院選です!
2019年は選挙イヤーと呼ばれていて、3年に一度の地方統一選と、4年に一度の参院議員選挙が重なる年なんだって。
選挙といえば、選挙カーが走って、選挙ポスターが張られて、新聞の折り込みに地区の候補者の情報がならぶ。選挙日が公示されたら投票用紙が家に届く。そして期日前か日曜日の投票日に、投票しに行く…
若年層の投票率は低く、毎回選挙キャンペーンが行われるがあまり振るわない…
こんな選挙が当たり前だと思っていませんか?
ちょっと世界の選挙事情を見てみると、あらら?これまでの選挙の常識が覆されるような多様な選挙の姿があるようです。
さあ、チャーリーと一緒に世界の選挙をのぞき見してみましょう!
※このコーナーは、各国で選挙権を持つ人へのアンケートと調査をもとに執筆されています。
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スペインってどんな国?
ヨーロッパにあるスペインという国。スペイン語を話すんだけど、実は世界で2番目に多く話される言語(※)だって知っていた?スペインだけじゃなくて、南米など21か国で話されているんだって。
スペインの公用語はスペイン語なんだけど、自治州ではそれぞれ、バスク語やカタルーニャ語などが公用語として認められているんだ。
「シエスタ」という、ランチの後にお昼寝をする文化も有名だよね。
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スペインの政治
あまり知られていないけど、スペインは1939年に起こった市民戦争以来、17もの自治州で構成されているんだ。この自治州の中に50の県がある。カタルーニャ州やバスク州などの一部の州は、スペインからの独立運動をしているんだ。
また、最近はほかのヨーロッパの国と同様に、たくさんの移民がやってきたことやカタルーニャの独立運動などによって、右翼政党に注目が集まっているんだ。2019年の4月に選挙があったんだけど、政権こそとらなかったけど、議席を大きく伸ばしたんだ。
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スペインの選挙
スペインの国政選挙は日本に似ているんだ。議員選挙を行い、第一党から総理大臣が選ばれるよ。国王はいるけど、政治的な権力は持っていない。
また、自治州でも議会を持っていて、普通選挙によって議員が決まるそう。
選挙権は18歳からで、選挙は日曜日に行われる。投票率は70%くらいで安定しているんだって。
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自治州の問題もあるし、スペインの選挙制度は複雑で、あまり公平でないと感じることもある。
1つの国なんだけど、いくつもの自治州に分裂しているから、政治の話はよくするよ。 個人的には、絶対に投票しない政党はいつも決まっている。ナチス主義的な独裁を支持する政党には絶対にいれないよ。