世界の選挙をのぞき見隊!その5〜フランス編〜
日本はもうすぐ参院選です!
2019年は選挙イヤーと呼ばれていて、3年に一度の地方統一選と、4年に一度の参院議員選挙が重なる年なんだって。
選挙といえば、選挙カーが走って、選挙ポスターが張られて、新聞の折り込みに地区の候補者の情報がならぶ。選挙日が公示されたら投票用紙が家に届く。そして期日前か日曜日の投票日に、投票しに行く…
若年層の投票率は低く、毎回選挙キャンペーンが行われるがあまり振るわない…
こんな選挙が当たり前だと思っていませんか?
ちょっと世界の選挙事情を見てみると、あらら?これまでの選挙の常識が覆されるような多様な選挙の姿があるようです。
さあ、チャーリーと一緒に世界の選挙をのぞき見してみましょう!
※このコーナーは、各国で選挙権を持つ人へのアンケートと調査をもとに執筆されています。
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フランスってどんな国?
ヨーロッパにあるフランスは、日本人にもなじみの深い国だね。首都のパリは観光地としても有名で、行ったことのある人も多いんじゃないかな。ファッションやアートの街として世界的に知られているよ。
フランス語は、フランス以外の国でも話されていて、勉強している人も多い。フランス料理も世界中で人気が高いよ。
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フランスの政治
フランスには、大統領と首相が両方いるんだって!
半大統領制といって、外交は主に大統領が行い、内省は首相が行うらしい。
5年に1度、国民が大統領を直接選ぶので、大きな力を持っている。首相を決定するのもこの大統領なんだ。
いくつもの政党があり、それぞれが異なる意見を持っている。
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フランスの選挙
選挙の数日前に、投票用紙が郵送され、IDをもって投票所にいくんだけど、投票用紙と一緒に候補者の情報が記載されたフライヤーも送られるんだって。
フランスでは、1回の選挙戦で、投票は2回行われるんだ。1回目の投票の上位2名に対し、2~3週間後に決選投票をする。
投票日は、1回目2回目共に日曜日だそう。大統領選の投票率は、2017年で74.6%,
議員選挙は42.6%で、両方とも歴史的に低い投票率だったそうだ。(ちなみに日本の投票率は50%台が長年続いているよ)
フランスでは、国会議員の男女比率が同数になるよう、1999年に憲法を改正したそうだ。実はほかのヨーロッパの国に比べ、女性の政界進出が遅れていたフランスは、さまざまな施策を行ったんだって。
県議会では、なかなか女性の数が伸びなかったから、男女ペアで立候補する、という取り組みが行われたんだ。男女ペアで立候補し、男女ペアで当選する。そのおかげで女性議員の比率が大きく増えたんだって。これには賛否両論あるけれど、女性の政界進出が重要視されているということだね。
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選挙については、歴史や文民教育などいろんな授業の中で学ぶんだ。政治について、いつも積極的に話すわけではないけど、選挙が近くなったら家族や友達と話すよ。他の人がどんな意見をもって、何を欲していて、どういうスタンスでいるか、知ることは大切だと思うから。
たまに、選挙にはいかないって決めている人もいるけど、そういう人にはなるべく選挙に行くように勧めるようにしているよ。