世界の選挙をのぞき見隊!その11〜コスタリカ編〜
日本はもうすぐ参院選です!
2019年は選挙イヤーと呼ばれていて、3年に一度の地方統一選と、4年に一度の参院議員選挙が重なる年なんだって。
選挙といえば、選挙カーが走って、選挙ポスターが張られて、新聞の折り込みに地区の候補者の情報がならぶ。選挙日が公示されたら投票用紙が家に届く。そして期日前か日曜日の投票日に、投票しに行く…
若年層の投票率は低く、毎回選挙キャンペーンが行われるがあまり振るわない…
こんな選挙が当たり前だと思っていませんか?
ちょっと世界の選挙事情を見てみると、あらら?これまでの選挙の常識が覆されるような多様な選挙の姿があるようです。
さあ、チャーリーと一緒に世界の選挙をのぞき見してみましょう!
※このコーナーは、各国で選挙権を持つ人へのアンケートと調査をもとに執筆されています。
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コスタリカってどんな国?
コスタリカは、中央アメリカにある国。太平洋とカリブ海に囲まれていて、豊かな自然に恵まれたエコツーリズムが盛んな国なんだ。
実はコスタリカ、イギリスのシンクタンクが毎年発表している「地球幸福度指数」で、度々世界一位を受賞しているんだ。
憲法には、常備軍を持たないことが規定されているんだよ。
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コスタリカの政治
ラテンアメリカの国々の中で、最も古くから民主主義を取り入れている国なんだ。1948年に内戦が終焉してから、60年以上も民主主義を守っていて、政治的にも安定している。
三権分立(立法権、司法権、行政権)のほかにも、選挙最高裁判所、会計検査院、検察庁、住民擁護官(オンブズマン※)が強い力を持っているので、コスタリカの政治は「七権分立」と言われることがあるんだって。
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コスタリカの選挙
コスタリカでは、18歳から選挙ができるようになる。
コスタリカでも、選挙は権利ではなく国民の義務として決められているんだ。面白いのは、選挙は義務であっても具体的な罰則はないということ。そのため、2018年の選挙の投票率は65%程度と、投票しない人も一定数いるんだ。
投票率は年々低下する傾向のようで、選挙に行く人を増やす施策として「子ども選挙」というのも行っているんだ。
大統領選と同時に、子ども投票を行ったんだ。候補者たちの半数以上も、子ども投票所に出向き、公約を子どもたちに説明した。その様子はSNSなどで公表されたんだって。
子どもが政治について話すことで、家族で選挙が話題になるので、子ども投票を実施する地域は、年々増えているそうだ。
大統領選挙では、候補者は40%以上の票を獲得しないといけない。1回目の選挙で、40%を超える候補がいなければ、上位2名で決選投票を行うんだって。
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政治についてはもう、いつも話しているよ。選挙については、1年前から話題に上がることがある。コスタリカにとって、もっともよい仕事をしてくれる候補者か、もっとも悪影響が少ない候補者を選ぶようにしているよ。