世界の選挙をのぞき見隊!その2〜南アフリカ編〜
日本はもうすぐ参院選です!
2019年は選挙イヤーと呼ばれていて、3年に一度の地方統一選と、4年に一度の参院議員選挙が重なる年なんだって。
選挙といえば、選挙カーが走って、選挙ポスターが張られて、新聞の折り込みに地区の候補者の情報がならぶ。選挙日が公示されたら投票用紙が家に届く。そして期日前か日曜日の投票日に、投票しに行く…
若年層の投票率は低く、毎回選挙キャンペーンが行われるがあまり振るわない…
こんな選挙が当たり前だと思っていませんか?
ちょっと世界の選挙事情を見てみると、あらら?これまでの選挙の常識が覆されるような多様な選挙の姿があるようです。
さあ、チャーリーと一緒に世界の選挙をのぞき見してみましょう!
※このコーナーは、各国で選挙権を持つ人へのアンケートと調査をもとに執筆されています。
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南アフリカってどんな国?
アフリカ大陸の最南端にある国、南アフリカ。アフリカの中でもトップクラスの経済力がある国なんだって。
ワインやルイボスティーの産地として有名なんだよ。
南アフリカは、かつて人種分離政策である「アパルトヘイト」が行われた国としても知られてる。
アパルトヘイト時代は、人種(肌の色)によって、職業や住む場所などが分断されていたんだ。黒人と呼ばれるアフリカ系の肌の黒い人々は、教育の機会も限られていて、選挙の権利もなかったんだって。
アパルトヘイトが終わり、初めてすべての人種が参加した選挙が1994年に行われて、初の黒人大統領(ネルソン・マンデラ)が誕生たんだって!
今では、他民族・多文化が共存していることから「レインボー国家」とも呼ばれてるんだ。
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南アフリカの政治
共和制の国家で、大統領がいるよ。議会は日本と同じで、上院と下院の二院制。複数の政党がある。
1994年までは、アフリカ系の国民(黒人)には、選挙権がなかったんだけど、1994年に全国民対象の選挙が実施されてから、黒人の政党のANC(アフリカ国民会議)がずっと政権を握っているんだ。
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南アフリカの選挙
南アフリカの選挙は、5年に1度。選挙日は平日に行われるんだ。平日に実施されるため、選挙の日は公休になるんだよ。選挙で仕事や学校がお休みになるんだ!
18歳以上の人が選挙権を持つのだけど、選挙の前に居住地に選挙登録をしないといけない。
選挙当日は、IDをもって投票所に行き、投票したら親指の詰めの付け根に特殊なインクで印がつけられるんだって。テーマパークの再入場スタンプみたいだよね。誰が選挙に行って、だれが行っていないか、一目瞭然だね!
選挙活動には、マスメディアやSNS、そして街頭ポスターや演説などがある。
2019年5月に行われた選挙では、投票率は約66%。投票前の登録率も75%ほど。1994年から比べ、年々下がっているんだって。
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選挙のこと、聞いてみた
アパルトヘイト終焉後、積極的な差別是正策をとってきたので、逆差別だとして政策に対し不満を持っている人も多い。1994年から同じ政党が政権を握っているので、汚職や怠慢に対して批判が高まっているんだ。
候補者に関する情報は、十分アクセスできると思うな。友人や家族と政治に関して話すことも多いよ。政治は南アフリカ人にとって非常に大切なこと。
周りの人との議論や汚職の少なさで、政党を選ぶかな。