世界の選挙をのぞき見隊!その10〜インド編〜

日本はもうすぐ参院選です!
2019年は選挙イヤーと呼ばれていて、3年に一度の地方統一選と、4年に一度の参院議員選挙が重なる年なんだって。
選挙といえば、選挙カーが走って、選挙ポスターが張られて、新聞の折り込みに地区の候補者の情報がならぶ。選挙日が公示されたら投票用紙が家に届く。そして期日前か日曜日の投票日に、投票しに行く…
若年層の投票率は低く、毎回選挙キャンペーンが行われるがあまり振るわない…
こんな選挙が当たり前だと思っていませんか?
ちょっと世界の選挙事情を見てみると、あらら?これまでの選挙の常識が覆されるような多様な選挙の姿があるようです。
さあ、チャーリーと一緒に世界の選挙をのぞき見してみましょう!
※このコーナーは、各国で選挙権を持つ人へのアンケートと調査をもとに執筆されています。

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インドってどんな国?
南アジアの大国で、今急速に経済成長している。
今は世界で2番目に人口が多い国だけど、あと10年もしないうちに、人口1位の中国を抜くといわれているよ。
インドといえば仏教が生まれたところでもあるんだ。今はヒンドゥー教という宗教はもちろん、イスラム教やキリスト教などたくさんの宗教が信仰されている国だ。
インドは国土も広くて、なんと日本の8.7倍。公用語は22もあるんだ!インドといえばヒンドゥー語をイメージする人も多いかもしれないけど、中にはヒンドゥー語が苦手なインド人もいるんだよ。
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インドの政治
インドは世界で一番大きな民主主義国家。
大統領と首相両方いるんだけど、実際に権力を持っているのは首相なんだ。
2つの議会があって、国民の代表でできている下院と、州の代表でできている上院にわかれているそうだ。
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インドの選挙
世界で一番大きな民主国家の選挙は、世界で一番大きな選挙なんだ。そのため選挙の運営には、膨大は時間と労力がかかるんだって。
インドの法律では、全ての人に対して2キロ以内に投票所を用意しないといけないと決まっている。
そこで使うのがEVM(Electric Voting Machine)という機械。ボタン式になっている。旅行鞄のような形で、持ち運びできるんだ。2019年は、9億人も有権者がいて、EVMは2,300万台だけ。なので、選挙は1日に一気に行うことができない。なので、いくつかのフェーズに分けて、投票を行うんだ。
その間、選挙スタッフがインド中を駆け巡る。ジャングルや砂漠、離島まで行く。ゾウやラクダ、ボートに乗って移動することもあるんだって、
また、インドが1947年に独立した時、字が読める人は国民の4分の1しかいなかったんだ。それから半世紀以上たった今は、識字率は70%くらいだけど、まだまだ字が読めない人はたくさんいる。だから、投票の時も、政党の名前を文字だけでなく、絵で示すんだ。
また、二重に投票することを避けるために、投票した人の指にインクを浸す。
ちなみに2019年は、初めて女性と男性がともに67%と、投票率がほとんど同じになったんだって。
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民主主義はとても大事だと思うし、そのために選挙で意思表示をすることは重要。投票の際は、インターネットとかで情報を集めようと思うけど、ほとんど情報が出てこないのは残念だと思うかな。