ビヨンセが所有するマネジメント会社が、全盲のファンから訴えられた!
自由だ平等だ愛だと彼女は叫び
差別だ偏見だ理不尽だと彼は叫ぶ
ビヨンセが所有するマネジメント会社が、全盲のファンから訴えられた!
全盲とは、全く見えない状態のことを言います。
その理由は、ビヨンセ公式サイトが視覚障害者に対応してなかったからだそう。
ことのはじまりは、NY在住のファンがBeyonce.comにアクセスした時。
彼女がWebサイトにアクセスすると・・・。
「まじかよ!介助がないと、ショップにすら行き着かないやん!」
「代替テキスト、ほどんどないやん!」
「これ障害者差別禁止法に抵触しているやん!」
とまぁ、そんな感じだったわけです。
ちなみに米国では1990年にADA(障害を持つアメリカ人法)という差別禁止法が制定されています。
この訴訟に対して、日本ではこんな声があったようです。
「障害者が使えないってだけで訴えるなんて、さすが訴訟大国アメリカ!」
「介助してくれる友達もいないのか!」
Oh no…とても時代遅れな意見です。はい。
ここでポイント!
誰もが使えるサイト運営は、いまや先進国の常識なのだ!
誰もが使えるデザイン。これをユニバーサルデザインと言います。ユニバーサルデザインとは、文化・国籍・年齢・性別・障害の有無等を問わずに誰もが利用できるデザインを指します。
Webに限定して言えば、Web アクセシビリティとも言いますネ。これは、文化・国籍・年齢・性別・障害の有無等を問わずにWebで提供されている情報にアクセスできることを指します。
ちなみに、米国は日本より法的な拘束力が強いので、Web アクセシビリティは「配慮」ではなく「前提」となっています。
視覚障害者が使えないウェブサイト。それは、男性トイレのないデパート、椅子のない映画館、箸のないラーメン屋、ねこちゃんのいない生活。これらと、一緒ですヨ。
つまり、人によってはとても困っちゃうヨ、ってことです。
今回の訴訟、先進国スタンダードでは「当然するべき配慮をしなかった残念な結果」という認識なのです。