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ビヨンセが所有するマネジメント会社が、全盲のファンから訴えられた!

2019.02.01.Fri

自由だ平等だ愛だと彼女は叫び
差別だ偏見だ理不尽だと彼は叫ぶ

ビヨンセが所有するマネジメント会社が、全盲のファンから訴えられた!
全盲とは、全く見えない状態のことを言います。
その理由は、ビヨンセ公式サイトが視覚障害者に対応してなかったからだそう。

ことのはじまりは、NY在住のファンがBeyonce.comにアクセスした時。
彼女がWebサイトにアクセスすると・・・。

「まじかよ!介助がないと、ショップにすら行き着かないやん!」
「代替テキスト、ほどんどないやん!」
「これ障害者差別禁止法に抵触しているやん!」

とまぁ、そんな感じだったわけです。

ちなみに米国では1990年にADA(障害を持つアメリカ人法)という差別禁止法が制定されています。

NY在住のファンがBeyonce.comにアクセスした時…

この訴訟に対して、日本ではこんな声があったようです。

「障害者が使えないってだけで訴えるなんて、さすが訴訟大国アメリカ!」
「介助してくれる友達もいないのか!」

Oh no…とても時代遅れな意見です。はい。

ここでポイント!

誰もが使えるサイト運営は、いまや先進国の常識なのだ!

誰もが使えるデザイン。これをユニバーサルデザインと言います。ユニバーサルデザインとは、文化・国籍・年齢・性別・障害の有無等を問わずに誰もが利用できるデザインを指します。

Webに限定して言えば、Web アクセシビリティとも言いますネ。これは、文化・国籍・年齢・性別・障害の有無等を問わずにWebで提供されている情報にアクセスできることを指します。
ちなみに、米国は日本より法的な拘束力が強いので、Web アクセシビリティは「配慮」ではなく「前提」となっています。

誰もが使えるサイト運営は、いまや先進国の常識なのだ!

視覚障害者が使えないウェブサイト。それは、男性トイレのないデパート椅子のない映画館箸のないラーメン屋ねこちゃんのいない生活。これらと、一緒ですヨ。
つまり、人によってはとても困っちゃうヨ、ってことです。

視覚障害者が使えないウェブサイト男性トイレのないデパート…

今回の訴訟、先進国スタンダードでは「当然するべき配慮をしなかった残念な結果」という認識なのです。

UniversalMovement
湘南在住のライター。キーワードは、障害、人権、共生社会。Instagramを中心に共生社会を目指し情報発信をしている。
「障害がある人に対するネガティブなイメージ、世の中にありすぎやしませんか。UMはそのイメージをとことん壊していきます。」が活動モットー。SF映画と、ワインと、ねこちゃんが好き。
Instagramはこちら→@universal.movement
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船川 諒
WEBデザインと、記事の執筆&編集を担当しています。
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