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2018.10.20.Sat

チャリツモから歩いてすぐの山谷(さんや)地区。
日雇い労働者の人たちが多く集まるこの地域は
昔から『ドヤ街』と呼ばれてきました。

ここに住むのは、ちょっとかわった生活を送る
「おっちゃん」たち。

そんなおっちゃんたちのことを知りたくて
おっちゃんたちの食卓をたずねました。

ホームレスや、生活困窮者、路上生活者などの人々を、
支援団体の人たちは親しみを込めて「おっちゃん」と呼びます。

おっちゃん飯 1杯目 【山谷堀広場のはんぺん丼】

こんにちは。イラストレーターのbollyです。
毎日毎日なにかに追われて生活してるわたしですが、 ふと仕事とか家庭とか家族とかお金だと保険やら安心やら周りの目とか、、、 すべてのしがらみ?みたいなものから 完全に解き放たれてみたらどうなるんだろう。とか考えてみた。

路上生活者はどんなことを思いながらどんな暮らしをしてるのだろう。っていうか、どんなご飯を食べてるんだろう。(わたし、ご飯のことばっかり考えちゃうんです。)

どんな人も食べないと生きていけない。
やっぱり食べるって大事なこと。

今回は日常に追われてたら、滅多に行くことはないであろう、おっちゃんたちがみんなでごはんを作って食事する“共同炊事”に行ってみた。

大鍋で作るご飯って、なんか美味しいよね。学校の給食を思い出します。

とある公園にて行われた共同炊事。
路上生活者の方たちは仲間たちととても楽しそうにおしゃべりしながら ごはんを食べていた。楽しそう。
この日のメニューは「はんぺん丼」。

なにそれ、聞いたことないメニュー!って思ったけど、食べてみたら・・・ なにこれ美味しい!!!

はんぺん、にんじん、もやし、ほうれんそうがたっぷり。 醤油味に出汁がきいて落ち着く味。ごはんの上に具がたくさん乗っかってて栄養満点。

微妙に違う食感の3種類のはんぺんと野菜たち。その下にはご飯がかくれてます。食べやすくて、腹持ちよし。

ちなみにこの料理は、寄付でたくさんいただいたはんぺんを、どう使おうか考えて発明したメニューなんですって。ざんしん!

お腹も満たされ、おしゃべりもできて楽しい時間を過ごして思ったことは 「共同炊事は孤独も胃袋も満たしてくれる大切なコミュニティなのだな」ということでした。

ペロッといっちゃいました。

 

食べに来ていた人たちの声

この「おっちゃんめし」のコーナーでは、おっちゃんたちとの会話をほのぼのと伝えています。
しかし、多くのおっちゃんたちは、きびしい生活を余儀なくされていることをご理解ください。

情報

今回おジャマしたのは、毎月第3日曜日に隅田公園の山谷堀広場で行われている隅田川医療相談会の共同炊事。ここではみんなで一緒にご飯を作って食べるだけでなく、一人ひとりの「医療、仕事、暮らし」を守るため、野宿者や生活困窮者を対象に無料の健康相談・生活相談・生活保護の申請同行なども行っています。医療従事者や鍼灸師、法律家、学生を含む、幅広い年齢層のボランティアが当事者と共に考え活動しています。

詳しくはコチラ↓
隅田川医療相談会
facebookページ
WEBサイト

<取材団体、募集中です>
チャリツモでは、今後もさまざまなおっちゃん飯を紹介していきたいと思っています。「うちにもおいでー」と言ってくださる主催団体さまは、どうぞメールにてご連絡ください。

ライター:
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普段はイラストレーターをしています。
チャリツモではチャーリーくんをはじめとしたイラストを担当。
猫と遊んでいる時が至福の時間。 http://nishiborimihoco.net/ お仕事のご相談