医学部入試においての問題は女性差別だけでないと山本佳奈医師は言う。地方での医者の人材不足に対応するため、入試の段階で将来地元で働き続けることを条件に多額の奨学金を貸し付ける「地域枠」入試の問題が深刻だという。この制度では、在学期間と卒後の9年間の計15年の間、地域に閉じ込められて「奉公」を強いられるのだ。