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2018.12.03.Mon

世界の2人に1人は、貧困生活を送っています

2018年の世界銀行のデータによれば、世界(先進国含む)の2人に1人が貧困状態にあるといいます。
貧困状態とは、基本的欲求を満たせない生活レベルを送っていることを意味します。

世界銀行による国際貧困ラインは一日1.9ドル以下の生活している状態を指しますが、低中所得国家においては一日3.20ドル以下上位中所得国家においては一日5.50ドル以下の生活レベルは貧困状態であると、同じく世界銀行で定められています。

ちなみに、世界銀行の定める貧困ラインは、「絶対的貧困」と呼ばれるものですが、その国の生活・文化水準に比べ、生活が困窮している状態を「相対的貧困」といい、世帯の収入が全世帯の所得の中間値の半分に満たない状況を指します。

2015年の厚生労働省のデータによれば、日本の相対的貧困ラインは1人世帯で年収122万円、1日およそ3300円が基準となっており、およそ6人に1人以上が相対的貧困だと言われています。

やじまの視点

「貧困」の定義には諸説あります。世界銀行の貧困ラインでは、一日1.9ドル以下で生活している状態を貧困としていますが、Global Issuesという機関では、一日2.5ドルというラインを使用しています。
このGlobal Issuesの指標を使うと、世界の人口の約50%が貧困ライン以下の生活をしています。

一般的には、世界銀行の定義の方が有名ですが、実は、学者の世界ではGlobal Issuesの定義を使うことが多いのです。
政治的に、世界銀行は成果主義をとる傾向があり、相対的貧困について語りたがらず、また貧困の基準が甘いのではないか、という指摘もあるためです。
仮に相対的貧困を含めると、世界には貧困が溢れていることになります。

どのデータを用いるかによって、貧困の人の割合は大きく変ってしまうことに注意したいですね。

南イリノイ大学・教授
やじまゆうさく

ライター:やじま ゆうさく

イラスト:HARUKA

編集:ばんゆかこ

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やじま ゆうさく
米国インディアナ州に住む学者です。
主にアメリカ、フィンランドにて教鞭を執っています。
ウィキペディアフェローも兼任。
専門(博士号)は文化とコミュニケーション及び教育ですが、他にもグローバリゼーション、ポストコロニアリズム、アジア学、日本学、現象学など、多岐にわたり興味関心があります。
趣味は、読書、料理、ピアノ、ギター、バスケットボール、ハイキング、テニス、ランニング(マラソン)、ボクシング。

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