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2018.06.11.Mon

アルコール依存症について

女子高生への強制わいせつ容疑で元TOKIOの山口達也が書類送検されました。山口氏は事件前よりアルコール問題で通院していたことが明らかになっており、一部のメディアでは彼はアルコール依存症であったのではないかと伝えられています。

 

 

アルコール依存症とは

アルコール依存症について厚生労働省は、

大切にしていた家族、仕事、趣味などよりも飲酒をはるかに優先させる状態、具体的には飲酒のコントロールができない、離脱症状がみられる、健康問題等の原因が飲酒と分かっていながら断酒ができない、などの症状が認められること

であると述べています。
また、「節度ある適度な飲酒」と「多量飲酒」についてそれぞれ定義しており、前者は「一日平均20g程度の飲酒」、後者は「一日平均60gを超える飲酒」としています。
60gとは純アルコール量で、中瓶3本、日本酒3合弱、25度焼酎300mlに相当します

2013年に実施された厚生労働省研究班調べによると飲酒者8428万人、多量飲酒の人は980万人、アルコール依存症の疑いのある人は113万人、そのうちアルコール依存症者は109万人でした。
これらのことから
ほとんどのアルコール依存症患者は適切な治療を受けていないことが分かります。

アルコールの過剰摂取により転倒転落や溺水、飲酒運転などの事故、暴力、セクハラ等、家庭内では言い争いや経済的困窮、異性問題を引き起こし家庭崩壊につながる恐れがあります。また、患者本人への直接的な影響としては肝硬変や外傷、癌、精神障害などへの寄与率が高いことなどが挙げられます。
また、アルコール依存症はうつ病を誘発させるとも言われています。その結果、二つの病気が合併し悪循環を生むことになり最悪、自殺してしまうケースもあるのです。

アルコールの飲み過ぎによる経済的損失は年間に4兆1500億円にのぼります。(2008年)
同年の酒税の課税額が 1 兆 4680 億円であるので、酒税よりもかなり大きな損失です。
喫煙による社会的損失が 5〜7兆円との報告が多いですが、それと比較してもほぼ同等の損失があります。
もはや、アルコール依存症は個人の問題ではなく社会全体の問題なのです。

患者本人は病気であることを自覚していない場合が多い為、問題解決の為には周囲からの働きかけが必要です。具体的には最寄りの保健所による相談サービスや医療機関の受診をすすめる、自助会への参加を促すなど社会による介入の手助けが挙げられます。

かくいう私もアルコール依存症者でした。お酒が大好きで、外出先へはウィスキーをボトルに入れて持ち歩き、飲みたい時にその場ですぐに飲酒をしてしまっていました。その結果、怪我をしてしまう程過度な飲酒をし、夫とも喧嘩が増え家庭崩壊寸前までを経験しました。夫の勧めでインターネットでのアルコール依存症診断を受けた結果、アルコール依存症の疑いありとの結果がでました。そのことから心療内科を受診したところ、医師の勧めにより断酒する運びとなりました。断酒したばかりの頃は、手の震えや頭痛、倦怠感などの体調不良が続いていましたが現在はそれらの症状がだいぶ緩和してきています。夫の勧めがなければ医療機関を受診し断酒することもなかったでしょう。周囲の人からの気づきや助けがアルコール依存症者の健康や将来を大きく左右することを身をもって知りました。

気づいていないだけで実はあなたもアルコール依存症、またはその予備軍かもしれません。

<参考>

・みんなのメンタルヘルス総合サイト / 厚生労働省
http://www.mhlw.go.jp/kokoro/disease_detail/1_01_02alchol.html

・特定非営利活動法人アスク
https://goo.gl/ahc7mY

・平成26年患者調査(傷病分類編)/ 厚生労働省
http://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/kanja/10syoubyo/dl/h26syobyo.pdf

・ 健康日本21(アルコール)/ 厚生労働省
http://www1.mhlw.go.jp/topics/kenko21_11/b5.html

・アルコール関連問題の社会的損失の推計 / 鳥取大学医学部環境予防医学分野 尾崎 米厚
http://www.kurihama-med.jp/branch/pdf/alyobo_pr_235.pdf

・e-ヘルスネット / 厚生労働省
https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/alcohol/a-01-006.html

ライター:
槻 くみこ
神奈川県鎌倉市在住 アラサーの既婚者ライター 大のウィスキー好きだが現在、断酒中。 趣味は作詞とバイオリン。 関心分野はメンタルヘルス、障害者などの社会的マイノリティ。 カラオケではXJAPANをよく歌う。

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