2026.05.25.Mon
「私はみんなと人生いっぱいしたような、体験したような気がする」|ばあばのおだいどこから vol.24

男女格差のより大きかったひと昔前、女性たちは家庭の中、とりわけ台所でその多くの時間を過ごしていました。
「置かれた状況がどのようなものであっても、主体性を失わずに生きようとしてきた奮闘と軌跡が先達の女性たちにもあるにちがいない、それも台所から生まれた何かがーーー」
シリーズの監督である関根愛(せきね めぐみ)さんは自身が長く体を壊した際、台所に立ち根気づよく食事に向き合っていくことで人生を建て直していった経験から、ふとそのように感じて本シリーズの制作に取り組みはじめました。
日本各地に暮らすばあばたちの声と物語を、台所を背景にお届けします。
24人目のばあばは、岩手県奥州市に暮らす、宮崎順子さんです。
(チャリツモが制作をお任せいただいている日本財団のインスタグラムで展開しているリール動画のシリーズです)
* * *
第一話「私の父の銃殺される現場を見たって」
【庭に生えたニラで作るそば粉のおやき】
今回から3回に渡ってお届けするのは、岩手県奥州市に暮らす宮崎順子さんのおだいどこの物語です。
おさない頃、満州で過ごした順子さん。日本の学校へあがるために一人で岩手へ戻されましたが、終戦後、警察官だったお父さんは中国・ソ連軍に命を奪われ、お母さんは幼い弟たちを連れて命からがら引き揚げ船で帰国しました。
順子さんのご家族の壮絶な体験を、庭に勝手に生えてきたというたくましいニラでおやきを作りながら、お話してくださいました。
* * *
次のページ:「年取ったらふたりで野垂れ死にしようってプロポーズだったのね」




















